今までの「質問コーナー」

掲載しなかったなかにも、体型についてのご相談がたくさん寄せられました。

今日のお話はかなりセンシティブな問題です。しかし、今までずっとダンサーたちが抱えてきた(そしてこれから先もずっと)問題なので、これは let‘s face it! だと思います。

フミさんのブログです。リブログさせていただきます。


実は私は10代の頃

「痩せすぎ!」
「食べてるの?」
「ひ弱!」
「もっと食べたら!」

と、毎日のように言われました。しかし、本当に食べていたんです!

どんぶり飯3杯に、マクドナルドではビックマック2つ、チーズバーガー、ポテトを平らげ、コーラを2Lがぶ飲み出来る子供でした。それでも、太れない。身体は大きくなれない。

この写真は18歳の頃。一番食べていたし、一番筋トレしていたのに、筋肉が全くつかない…


そしてかなり頑張って身体を大きくしたのですが…

今度は日本に帰国して真っ先に言われたのが

「デブ!」
「太りすぎ!」
「食べすぎなんじゃない?」
「ちょっとは考えたら?」

もう、どうしていいかわからない…

そして20代後半から、ダイエットというものを始めました。

その結果、足が痛い…治療しても、痛い。

31歳で辞めました。みるみる体重は増えました。

そして12年後に復帰することになり、15kg痩せて、体脂肪は6%まで落ちました。

馬鹿ですよね…毎日毎日体重計に乗っかっていました。

その結果、得られたものは、肉離れ、足底腱膜断裂。しかも舞台のうえで…それにもかかわらず

「自分の努力が足りないからだ」

とか

「30代で辞めたくせに、また踊り始めるからこんなことになるんだ。辞めなきゃ良かったのに、馬鹿!」

みたいに誰かに責められている気にもなりました。

コンクールでも、審査員のなかで体型についてはもちろん語られていますし、その言葉を自分に当てはめては

「自分が痩せなきゃ、説得力がない」

と思い、またダイエットを再開したり…

そんなとき、佐藤愛さんを通じて、フミさんの存在を知りました。

いまだかつて、こんなにストレートに発言した方はいませんでした!かなり衝撃的(しかし仰っていることは当たり前のこと)

インスタ映えにも通ずる

「ストレッチ自慢」
「ピルエット自慢」
「筋トレ自慢」
「痩せました自慢」
「食べてません自慢」
「これ食べて痩せました自慢」

あれ?ダンサーとして、ひとりのアーティストとしての表現力は、そこなの?と。

これはバレエ界全体の問題でもあります。

スポーツの世界では

「生理が止まって一人前」

とか言われるそうです…普通に考えたら

「それ…どうなの?」

ですが、その世界なら勲章みたいに言われ続けている、と聞きました。ダンサーの喫煙事情もそれに似ています(これは次回に書きます)

男性とパドドゥを組むとなった場合、それなりの体重でないと、男性が腰を痛めるから、と女性はとにかく体型にはナーバスになる。

男性ももし身体を壊してしまったら、生活出来ないのは理解しつつも、どんな女性とも踊らなくてはいけない。ですから必死でトレーニングしています。しかし、身体を大きくしたらしたで

「痩せたら?」

とか言われます。あまり知られていませんが、女性だけでなく、男性も言われるんです。痩せろ、と。

しかし、その「方法」と「間違った知識や習慣」にNo!を突きつけたひとは、いなかったんです。

フミさんとは、一度きちんとお会いして、お話したいと思っております。

健康でいられるから踊っていられる。

当たり前のことなのに、本末転倒になっている場合がある。

もちろんプロは「プロだから」みたいな感じで、追い込んだりしますが、一番プロにとって怖いのは、体型ではなく「怪我」

アマチュアの子供たちのコンクールもそう。

「踊る」と「痩せる」

どちらが大事か、いま一度考えてみる必要があると思います。

左右木健一