質問で重複した内容については、既にお答えしているので、新しい内容のご質問からお答えします!

<Q>

左右木先生、いつもブログを拝見しています。

お忙しい中、質問コーナーを設けてくださりありがとうございます
さっそくなのですが、ここ最近の疑問を伺いたいと思います。

私の場合、色んなプロのダンサーさんが好きで劇場へ伺うことが好きですし、バレエ雑誌を読むのが好きです。

ただ、同じスクールの少し下の世代の子達とレッスン前に話す機会があったのですが、プロの方はあまり知らないしプロの舞台は見ない。
同世代のコンクール入賞者の方が興味があり、コンクールや発表会を見に行く方が良いかもと彼女たちはそう話してくれました。


彼女たちの意見は、ものすごく分かるんです。
同世代の子が頑張っているコンクールを見に行くことも勉強だと思いますし。

ただ、プロのダンサーより中高生のダンサーが有名というのは寂しいなとも思うのです。


・・・質問なのですが
先生は、ご自身のスクールやワークショップなどで出会われた生徒さんにどういった舞台を見に行くことを推奨されていますか?


お忙しい中、このような質問をし、申し訳ないです。
もしお時間ございましたらよろしくお願いいたします。


<A>

「同世代のコンクール入賞者の方が興味があり、コンクールや発表会を見に行く方が良いかも…」

という内容。

ありがちですよね。よくわかります。

ところが…良く考えてみてください。

今、バレエ団で活躍している現役ダンサーたちは、その昔発表会、コンクールには出ていたわけです。

そのダンサーたちを子供たちは見にいかずに、コンクールや発表会のほうが興味があるとは、皮肉な話ですね(笑)

たぶん「バレエが好き」というよりも、自分のやっている事と同じ事をしている同年代の動向が気になる心理なのかな?と思います。ですから自分がバレエを辞めたら、わざわざバレエは見にいかないと思います。

悪いこと、とは言えません。

見たくないもの、興味のないものに対して、私が強制出来る権利もないですし…従ってこちらのブログにも

「絶対にこの舞台を見なきゃダメですよ」

とは書けません。本当は書きたいけど(笑)

以前にも書いた通り、日本という国は平日のアフター5にサラリーマンが劇場にフラッと足を運んだり、ベビーシッターに子供を任せて夫婦でバレエを観に行く、という習慣が定着していません。

大人ですら、そのような習慣がないのですから、子供たちが手頃で身近なコンクールや発表会を見にいく心理もわかります。

私の働いていた劇場です。小さい劇場ではありますが、

「この客席に座っているだけで、現実を忘れるから来るのよ」

という常連のお客様もいました。


日本の客席のように踊っているダンサーを見て

「〇〇コンクールでスカラシップもらった子よ」 

とか言ってるお客様は、ほとんどいません。

作品を観に来ただけで、ダンサーの経歴確認をしているわけではないから。プログラムもかなり質素で、経歴どころか顔写真も掲載されてない場合も!

休憩時間はお酒を飲みながら、商談。もしくは作品の話。ダンサーの話なんてほぼしていなくて…これは私が日本を離れて感じたギャップでした。

日本という国が「劇場に通う」習慣がない限り、これは改善されないとは思いますが、各バレエ団やスタジオが本当にいま、それと戦っております。

私はこのブログで「このバレエ団、観にいきなさい」とは宣伝できませんが…

ぜひ「ダンサー」ではなく「作品を観に行く」と思って、劇場に足を運んでみてください。

最近では、日本で今まで上演されていなかった作品も上演されていますので!

左右木健一