さて、質問続きます。どうやら大人の方のようです。

<Q>

今日は直接コンクールに関することではないのですが、just curious なことがあり、質問させていただきました。

「エポールマン指導のない先生がなぜ多いのか」

ということです。

下半身のアンデオールと同じ位大切なことだと思うのですが、今迄の大人クラスでそれを指導して頂いたことがあまりございません。

当然ですが先生方のエポールマンは素敵に形作られていらっしゃいます。

昔のお教室はエポールマン指導というものがなくて、そのまま当時の教え方をしていらっしゃるのでしょうか。それともエポールマンは自力で学ぶべきものなのでしょうか。それとも大人クラスだからでしょうか。

勝手なイメージですが、昔のお教室は「練習量」と「みんなのお見本生徒の存在」で上達するのが主流で、指導法というものが曖昧だったのかな?等と思っております。

合わせて日本の昔のお教室と今のお教室の教えの大まかな違いなどお聞かせいただければ、と存じます。お忙しいところ恐れ入りますがよろしくお願い申し上げます。


<A>

エポールマン、コンクールに関係…あります!
審査項目にもあります!コンクールというより、バレエで当たり前に知っておくべき内容です。

なのでお答えしますね。

「大人クラスでそれを指導して頂いたことがあまりございません」

本当ですか?どのようなクラスを受講されているのか存じ上げませんが、それは…困りましたね。

「エポールマンは自力で学ぶべきものなのでしょうか」

いえいえ(笑)自力で学ぶのは昭和生まれの昭和のバレエ教室ならあり得るかも知れませんが…

こちらの写真をご覧ください。

うちのオープンクラスの様子です。


子供も大人も関係ないです。むしろエポールマンを理解出来ないまま、次には進めません。


「大人クラス」とだけ、書かれていらっしゃるので、それがオープンスタジオなのか、カルチャーセンターなのか、教室の大人クラスか、わかりませんが…

もともと「オープンスタジオ」は、大人の初心者向けに始まったものではなく、プロの子たちが休みの期間に通える場所、所属先でトラブルを起こしてレッスンする行き場のない人、ミュージカルや演劇でバレエが必要な人など、ある程度バレエを知っている人たちがいたもので、ここ数年で

「大人の初心者クラス」

はあちこちで開設されて改善されてきていると思っておりましたが、このような質問が寄せられてくると言うことは、まだ改善されていない(と、いうかエポールマンをはじめ、基礎の基礎からじっくり指導する先生と巡り会えていない)のでしょうか?

「日本の昔のお教室と今のお教室の教えの大まかな違いなどお聞かせいただければ、と存じます」

と言うご質問ですが…

私が子供の頃(昭和!)は

「見て学べ!」
「とにかくテクニック!」
「脚は初めから開いてて当たり前!」

の世界でしたから、エポールマンの細かい指導どころか、正しい立ち方すら個人指導なんてしてもらえなかった時代。情報も非常に少なかったですし…

しかし、今では、あの有名な(しかし会場にいるお客様しか見られなかった限定の)世界バレエフェスティバルの「ファニーガラ」をスターたち自らがアップしたインスタグラムで見れる時代なんです。昔だったら考えられない!

ですから情報は山ほど拡散されていますから、ちょっと調べたら、基礎の基礎から指導して下さるスタジオなのか、言葉は悪いですが「なんちゃってバレエ」か、見分けはつくはずです。

「個人情報」という名のもと、情報公開を一切しないスタジオもあります。いわゆる「昔ながらのお教室」ですと、レッスン風景などは一切アップしていない。HPすら存在しないスタジオもあります。

昔のバレリーナや昔のお教室みたいに、秘密主義もミステリアスで素敵ですが、あまりに情報公開されていないと、今の時代は「情報公開したらマズイくらい、レベルに問題あるの?」と思われるみたいですね。

実際、海外の一流バレエ学校、バレエ団は「こんなにレッスンやリハーサル風景を世界中に配信していいの?」というくらい情報公開しています。国際コンクールですらライブストリーミングで全部スマホでチェック出来ますし。

私のブログで

「このスタジオならエポールマンも、基礎の基礎も指導してもらえますよ」

「この先生なら、キチンとコンクール指導してもらえますよ」

と、私の主観的なおススメは出来ません。

しかし私のブログを読まれている、イコール、いろんなSNSなどもチェックされているはずですよね?そこから情報を仕入れて気になったバレエスタジオにぜひ足を運んでみてください。

基礎の基礎から指導してくださる先生は、いますから。もちろんエポールマンも、です!

左右木健一