8月13日 盆入り。

皆さま、お墓まいりや、迎え火など、かなり慌ただしい1日だったのではないでしょうか?

さて、昨日に引き続き、同じ方からの質問です。

<Q>

怪我について
怪我をしたときは安静にすべきだとわかっていても、レッスンを休むのが怖く(体が鈍る気がするため)、よほど我慢できない場合以外は鎮痛剤を使ってでもレッスンに行ってしまいます。
特にコンクール前は焦りから練習しすぎてしまって体を痛めることが多く、本番に万全の体調で臨むことができないことがほとんどです。
怪我をしたときはメンタルも弱ってしまうのですが、怪我をされたときはどのように過ごされていましたか。



<A>

私は子供の頃、たいして一生懸命レッスンをしていなくて、せいぜい多くて週3回。「自習」という習慣もほとんどなくて…もちろんコンクールとは無縁の小学生でした。

ですから10代で怪我をしたことは一切ないです。小学生で170cmくらい身長が伸びましたが、オスグッドの症状を感じることもなく(あったのかも知れませんが、記憶にない!)

はじめて怪我という怪我をしたのは24歳の頃。ザルツブルクで膝を痛めました。しかもそれは踊っていて痛めたわけではなく、何十脚もある椅子の上をぴょんぴょん飛び越えたり、椅子から飛び降りたり、椅子を脚で回したり、などのとんでもない作品を練習し続けていたせい。30回近く続く公演の残り10回くらいを代役の人に任せて日本に帰国しました。とは言え、休んでいたら治ってしまうレベル。

そのあと日本に帰国してから、かなり深刻な両アキレス腱の痛み(今、振り返ってみたら後方インピンジメントだったのかな?愛さんに聞いてみよう!)に苦しみました。まず朝ベッドから起き上がれない。無理矢理起きて歩くにも痛すぎて…しかしプロですから「こんな痛み、誰にでもあるんだ」と毎日我慢しながら踊っていて、5年後、心身ともに限界が来て辞めることになりました。

その当時、あちこちの病院に行き、MRIも撮り、治療もしていましたが、結局「原因不明」

しかし踊るのを辞めたら数ヶ月後には痛みはなくなり…精神的なものも影響していたのかな?と思います。

舞台で踊るのも辞めて、レッスンも筋トレもストレッチも全くしていなかった頃の写真。生徒たちに順番を見せる程度しか動いていなかった30代。筋肉も柔らかく、どこも痛くなくて絶好調でした(しかし舞台で踊りたいとは一切思わなかった空白の12年間でした)



幸い、私は身体を酷使していなかったので、手術するくらいの酷い怪我は一度も経験していません。

…と、私の話はここまでにして。

あなたのような真面目な方は

「レッスンを休むのが怖い」

と、ついつい無理してしまう気持ち、よくわかります。お医者さんも「休め」しか言わないから、なおさらお医者さんにも行きづらくなる。

しかし、コンクールに限らず、舞台当日にとんでもない事態に陥る(私が数年前経験しました)よりは、休めるときは休むべきなんですよ。

とは言え、寝っ転がって、何もするな!ではない。

脚が痛くても、腕は動かせるはず。

腰が痛くても、指先の表現は練習できるはず。

歩くのが辛いくらい全身痛かったとしても、頭は冴えてるはずだから、音楽を流してイメトレできるはずです。

ですから…

1 出来ることは普段と変わらずやる。

2 出来ないことは、無理してやらない(自分がやりたいから、やる、というのをやめてみる)

3 睡眠と栄養は十分に確保する。

4 焦っても仕方ないことには、時が解決するだろうという楽観的な気持ちを持つ(無理しない勇気を持つ)

5 ただ楽観的なだけではなく、何をしたら痛くて、何をしたら痛くないか、を書き留めて、弱い部分を探す

この5つをぜひ実践してみてください!

昔は

「痛くても、絶対休むな!」

が主流でした。とにかく回数多く、365日休まずレッスンするのが当たり前。

「そのほうが怪我しません、体調が良いです」だったら別にいいんです。

でも身体が「痛い!」と悲鳴を上げているのに「休まずレッスン」は、2018年の今は、必要ないかな?と思います。あなたが昭和40年生まれならともかく(笑)時代が違うんですから。

あなたはプロではないのですから、そこまで身体を酷使したところで、残るのは身体の痛みだけです。

休む勇気、そして弱い部分は鍛えるモチベーションを持ちましょう!

左右木健一