色々な質問がまだまだ寄せられてきているのですが、最近重複していたのがコンクールの

「将来性」の審査基準。

今日はこれについて、再度書かせてもらいます。

この「将来性」

コンクールにエントリーしている人だけに当てはまるものだと思われている方が大半なことに気付きました。プロには関係ないんでしょ?みたいな質問も…いやいや!

確かにバレエ団という組織を知らないと、コンクールの将来性(みなさんが思うであろう身体条件の良さだったり…違うよ、という話は前回しましたね)でしか物差しで計らないですよね。

実はプロだって「将来性」を評価されますよ。

たとえば、コールドバレエとして入団した子。

「この子は伸びそうだから、来年ソリストに昇格させようか?」

となるのも「将来性」

プリンシパルになったとしても

「この役を今のうちに踊らせて成功したら、来年もチケット売れそうだから…よし、踊らせてみよう」

となるのも「将来性」

別にアマチュアの生徒だけに限らず、将来性はバレエを辞めるその日まで、評価されるんですよ。

たとえば…この49歳の年寄りは?(笑)


回ったり、跳んだり出来るだけの十分な筋力は、もう備わっていないから、将来性はなし(笑)でしょうね?

ね?おわかりですか?そうやって評価されるし、評価してるんですよ、人間は…

私くらいの年齢になったとしても

「この人、指導者や審査員として、新しい知識を身につけられるだけの柔軟な頭とセンス、あるのだろうか?この先も?」

と、将来性を評価されている毎日ですよ。

人生自体が「コンクール」です。

もちろん、人との競争だってあります。綺麗事なんて言ってられない。

手段を選ばず、他人の椅子を奪い取って平然としてる人…世の中にはザラにいるじゃないですか?ビックリするくらいの汚い手段を使って。

バレエの世界に限らず、この世に生まれてきた限り、椅子に座ってやる!という野望を持っていて当たり前。

しかし、その椅子にしがみつかずに、次世代に

「もう、座りたいだけ座ったから、座っていいよ」

と言えたら?かっこいいですよね?

たかがバレエのコンクール、と世間では思われていますが、実はかなり深いことを学んでいると思いますよ。

左右木健一