<Q>

はじめまして。左右木先生のブログはとてもためになるため、参考にさせていただいております。

お忙しいところ恐縮ですが、コンクール出場についてご質問させていただきたいと思います。
………………………

私のスクールではコンクール出場者が数名のため、今度のコンクールも私一人のための引率です。

一方、私自身の実力はというと、入選も難しく他の出場者に比べてとても下手くそです。
お金をもらえるレベルの踊りをできる自信はないため、バレエで生きていくつもりもありません。

しかし先生はそのことも承知の上、熱心に私の指導をしてくださいます。
私も先生の期待に応えるよう精一杯努力をしていますが、次の指導までに注意を直せていないことも多く、とても申し訳なく思っております。

(中略)

また、ほとんどの方がバレエというより軽い運動のために通っているため、スクールの雰囲気として淡々と練習している人(私)がいてもいいのかについても疑問に感じております。

そのため、この状況下で今後もコンクールに出場するかどうかを迷っています。
同時期にコンクールと外部の舞台がある場合、外部の舞台を選ぶべきでしょうか。
(コンクール出場のお話は先生からお声がけがあります。)

先生が大好きなため、コンクールよりもこのまま先生を師事することを優先したいです。

左右木先生はどのようなお気持ちでコンクール指導をされているのかなど、お聞きしたいです。
よろしくお願いいたします。


<A>

このような質問が多数寄せられており、私自身が一番感じることは

「なぜ、その素直な気持ちをご自身の先生ではなく、私のブログに相談を求めるのですか?」

という疑問です。

たぶん貴女の先生は貴女を可愛がっていて、貴女が結果を残せる、残せない、を全く関係なく、貴女から何の見返りも求めず、熱心に指導しているわけです。

それが貴女がたとえ

「お金をもらえるレベルの踊りをできる自信はないため、バレエで生きていくつもりもありません」

と思っていた、としても…です。

貴女は、貴女の身内以上に、こんなに愛情をかけてだれかにアテンションされたこと、ありますか?

貴女の場合、こんなに先生から「愛されている」という、その事実だけで幸せだと思いませんか?
それとも貴女がコンクールに対してやる気が失せてしまい、先生の愛情が重荷ですか?

だとしたら、きっぱりと貴女自身から

「コンクールのエントリーは、こんな気持ちで続けていたら失礼だと思うので、辞退させてください。でも私はバレエも先生も大好きだから、これから先も先生についていきたいです」

と、言ってみたらどうですか?

日本人の一番悪いところ

「言わなくても察知してくれる」

みたいな、間違った遠慮をせずに、勇気を持ってストレートに話をしてみたらどうですか?

「左右木先生はどのようなお気持ちでコンクール指導をされているのかなど、お聞きしたいです。
よろしくお願いいたします」


とのご質問ですが、それはここで書ききれず、貴女のご質問でPart 55 まで継続しているブログが、私が自分の生徒に対する気持ちの一部です。一部ですよ!まだ全てを書ききれていませんよ(笑)

ね?貴女が思っている以上に、バレエ教師というのは生徒に対して真剣なんですよ。たとえ生徒にやる気がなかろうが、実力不足だろうが…

おわかりになりますか?

結論から言えば…

「誰かに信じてもらえる、応援してもらえるうちが華」

です!コンクールにエントリーしないのも自由。そのかわり、後悔しないでくださいね。やりつくさない人が後悔しますから。

その時は「辛い」「苦しい」「重荷」というネガティブな気持ちで、かなりの割合でコンクールに参加しなくなったり、バレエを辞める人はいますが、残念なことに何が待っているかわかりますか?

長い人生のなかで、自分にスポットライトが当たる時期なんて限られていて、それを手放して大人になってから激しく後悔している人を私はたくさん知ってますから、それだけはアドバイスします。

安易な気持ちで何かをスタートさせるのは悪いことではないですが、安易な気持ちで何かを辞めるのは単なる「甘え」です。バレエに限らず、そうやって何かを安易に諦め「何か自分に合うものがらあるだろう」と新しい世界に飛び込んではまた諦める…負のループの人をたくさんみてきました。

ですから、私個人の意見からしたら、とことんやりつくしてからコンクール辞退してもいいのでは?と思います。なぜなら貴女の先生は応援しているわけですから。

まずは先生の元にすぐに行き、思いを伝えてみてくださいね。

人生でうまくいくコツは

「いかに信頼関係を築けるか」

ですよ。


その信頼関係が、バレエの世界に限らず、生きていく上で必要ですから…

左右木健一