なぜかコンクールと関係のないご質問が殺到しています(笑)しかし、直接関係なくても、コンクールにも必要なことなので、お答えしますね。

<Q>

左右木先生
はじめまして。
いつもブログやインスタグラムなどを楽しく拝見しております。筋の通った先生の考え方と、時には厳しいこともきちんと伝えていらっしゃるところが素晴らしいと思っております。

今回お聞きしたいのは、子供を自立させることと子供の安全を確保することのバランスについてです。

日本では子供が一人で公共機関を使って習い事にいくことは一般的ですが、私自身は小学3年生の娘を一人でバレエに通わせることがいまだに心配です。(ただレッスン回数が多くなり、最近は一人で行かせることも増えました。)

これは一例ですが、その他にも、子供に一人でやらせるべきか、心配だから誰か大人と一緒にさせるべきか、と悩むことが最近増えてきました。
あまりに過保護にすることは子供の成長の機会を奪ってしまうと思うのですが、子供の身に危険が及ぶ可能性を考えると用心深くなってしまうことが多々あります。

親として子供の成長を見守る時にどのような心構えでいればよいのか、教えていただけると幸いです。

<A>

まず、アメリカなどは小学生が公共の乗り物に乗り一人で移動なんて…親がやらせません。子供ひとりで部屋に放置していたら、逮捕されますから。それくらい、大人が子供を守らないと危ない国ですし。

日本は子供ひとりで通学させたりしても安心、安全な国でした。しかし今は違います。

ですから命の危険性のある場合、親が手を出すのは過保護なんかではなく、むしろ当然だと思います。

私が思う過保護は、下記のような内容です。

・自分で髪の毛をとかせる年齢に達していても、親が手出しして、お団子を手伝う
(いつまでも、自分の美意識が芽生えてきません)

・忘れ物をすぐに届けてしまう
(社会人になっても、だれかが届けるでしょ?みたいな責任感のない大人にさせてしまいます)

・子供の報告することを全て鵜呑みにする
(うちの子は嘘なんかつかない!と信じてあげる偏った愛情は、いずれ子供が親や周囲の大人を平気で騙すようになります。子供は自分の都合の悪いことは報告しません)

・子供が壁にぶちあたらないように、事前に障害物をとりのぞいてあげる
(大人になったら「お殿様」の完成です。誰も太刀打ち出来なくて、いずれは孤独になるでしょう)

以上は、命の危険性はないことですよね?

「過ぎたるは及ばざるが如し」

で、放任しすぎるのも良くないですし、過保護すぎるのも良くない。

例えばお団子。前回くみ先生がアップしましたが


こんな風に…やろうと思ったら幼稚園生だって小学低学年だって、お団子できます!


よく

「うちの娘、お団子が綺麗に出来なくて泣くから、私が助けるんです。時間もないし」

と言うお母さんの話、聞きます。たしかに出来ないと子供はイライラするし、それを見ているお母さんも心配になる。わかります。

しかし、そこで何でも手助けしてあげて、子供が20歳になったとしたら…どうなるかおわかりですよね?

綺麗にお団子できなくてもいいんです。ピン1本とめるだけでも。そのピン1本すらお母さんが手助けした日が続いたとしたら…もう完全に子供は「あ、お母さんは私が都合悪くなっても、どうせ尻拭いするだろう」と勘違いするでしょう。怖いですよ。

今まで色々な親御さんを見てきて感じるのは、やはり子供がすくすく成長している親御さんに共通しているのは

「過剰な期待、心配をしない。ジッと黙って静観しつつ、いざ、という時は必ず手を貸してあげて、大丈夫!と感じたら、スッと子離れできる」技を持っている感じがします!

すべては親の「子離れする時期の絶妙なタイミング」で、子供の将来が決まる感じがします。

早すぎても、遅すぎても、よくなくて…

なかなか難しいですが、頑張ってくださいね。

左右木健一