<Q>

バレエ歴7年の10歳の娘の母親です。本当に多忙極まりない中、質問を受けてくださるという素晴らしい機会を持っていただいたことを本当にうれしく思います。

コンクールでの音源のことについてです。コンクールによってはすでに準備された課題曲の音源を使用しなければならないものがあります。

さらに2つのコンクールにエントリーしており、その2つが近い日程開催の場合、2つの音源で練習することは子どもにとって負担だからと、音源のまま違うコンクールに出るということになります。

使う音源によって印象がとても変わると思うのですが、そのような点の評価はありますでしょうか。

<A>

2つの音源で練習することは子どもにとって負担だから」

という事は…はい。確かに大変ですよね。

しかし、プロになったら、どんなテンポでも踊れないといけません。

海外では同じ演目を何十回も上演しますが、指揮者がそのたびに毎回同じテンポで指揮はしてくれません。時には異常に早かったり、異常に遅かったり…

海外の国立バレエ学校では、バレエ団の舞台に借り出されることもあり、もちろんオーケストラ、もちろんテンポバラバラです。ですから子供とは言え、容赦はないです。

また、審査基準ですが、音源の内容(オーケストラか、ピアノか)で印象が変わる、ことは私自身はありません。

しかし、毎日与えられた音源でテンポも何もかも同じなのに、音楽から外れていたり、音の持つニュアンスが間違っていた場合は

「印象が…悪い」

となるでしょう。練習不足は音楽性にもあらわれますから。


最近では(特に男の子が多いですが)ピアノを弾ける子が増えてきました。良い傾向です!

ピアノに限らず、音楽と触れ合う機会のある、なし、で、随分と変わってきますから。

ただ単にテンポ通り踊れば良い、というわけではなく、用意された音源を元に、自分の身体が「歌う」ことが、重要だと思います。

そして、その音楽性は、バレエのレッスン時間というよりも、いかにご家庭に音楽が身近にあるか(もしくは音楽に触れあう環境が毎日どこかで充実しているか)でかわると思います。

ちなみに、私が子供の頃は100枚近いレコードがあり、それを取っ替え引っ替えしながら1人で聴いているうちに、自然と音楽性は身につきました。

いまはiTunesみたいなものがあり、無限大にクラシック音楽が聴ける時代ですから、ぜひご家庭で聴かせてあげてください。

左右木健一