「SNS と コンクール」

もう切り離せません。むしろSNSが長けていないとコンクール、かなり不便です。

たとえば最近では予選通過者発表や、急なスケジュール変更はfacebookやtwitter上で公開されます。海外のコンクールでは特にそうです。

「スマホ持っていません」
「SNSは見ない主義」

も個人の自由ですからOKだと思いますが、スケジュール変更をなかなか掲示板に貼らなかったりするコンクールもありますから、いちいち確認しないといけない。そしてコンクール事務局からはこのように言われるでしょう。

「最新情報はfacebookやtwitterでご確認下さい」と。

夜中に予選通過者が発表されて、事務局がいちいち電話で「受かりましたよ」は、ないし、むしろ
夜中に電話かけたら非常識ですよね?

電話は人の時間を奪いますし、先方が「いま話を聞いて」と言われたら、切るわけにもいかない。
今の世の中、電話もかけるタイミングや先方の多忙さを考えないと、一歩間違えたら非常識の部類になります。(この話は長くなりそうなので、次回に…)

昔と今では感覚が全く違います。ですから昭和44年生まれの、もう若くない私でもそのようなツールを駆使しますし、SNSはチェックしています。最新情報入りますし。

しかし…ここで問題が生じます。

情報公開をうわべだけで信じてしまうパターン。特に個人(プロではなく、アマチュアの子供)がアップしている動画。

180度以上開いている脚をみて

「いいね!」をポチッと。

オーバーストレッチで身体の柔らかさを自慢する動画を見て

「いいね!」をポチッと。

ピルエットを10回以上回り、拍手大喝采の動画を見て

「いいね!」をポチッと。

もちろん、私も「いいね!」と思ったら、ポチッとします。今でもします。

しかし、それはあくまでごく一般的な人がショーウィンドウに飾られた服を見て

「あ、あれ、いいね!斬新!」

であり、それ以上も以下もない。もちろん買いません。斬新すぎて自分の身体に合わない、自分が着ても似合わないのをわかるから。

しかし、子供はわかりません。

新体操の如く、脚をググッと持ち上げている子をみて

「あ、これやればいいんだ」

とガンガン1人でストレッチしたり

体操技スレスレみたいなジャンプを見て

「あ、俺はこう跳べばいいんだ」

と基礎レッスンもおろそかに1人でガンガン跳んだり

「あ、こんな風にアクセントをつけて踊ればセンセーショナルなんだ」

と先生に許可なく動画の真似をしたり…

これがいわゆる「SNSの弊害」

上記の行為が悪くはないと思います。

身体が柔らかいのが「生まれつき」もしくは「専属のトレーナーがいる」のであれば…

540みたいな体操技スレスレのジャンプを補助してくれる先生が随時いれば…

アクセントをつけて踊る意味を説明してくれる教師がそばにいれば…

の、はなし。

全ては「人と人」

のなかで育まれるわけであり

「自分とSNS」

で育まれるわけではない。あくまでSNSは「扉」
だと私は思っています。

ショーウィンドウに飾られている服…試着しないでそのままフィーリングだけで購入して

「あ、失敗した」

と後悔しないように。

コンクールにエントリーするならなおさらです。

まずは教師に聞く。聞いてみて共同作業する。

SNSは先生ではないです。まして子供がアップしてる動画が、先生代わりになりますか?

触発されてもいいし、参考にしてもいいし、それがやる気をアップさせる起爆剤程度に済ませるだけで良いと思います。

それよりも、ずっとSNSの動画を見てひとりで悶々とする時間を

「いまのあなたのレベル以上を無理しなくても良い。まずはピルエット、綺麗に2回回ってみましょう?」

と、冷静に指導できる先生との時間に費やせるといいかも、ですね?

そんな…あれこれ言ってる私自身が、SNSにバンバン色々アップしてるから、なんだか説得力ないですね?(笑)

しかし先ほどの「扉」同様、私のSNSも、所詮は私の一面にしか過ぎません。私以上に毎日自身の動画を配信しているプロのダンサーにしても然り。

「扉をあけてみて、実際に自分の目で確かめてみてください」

信じるのは、そのあとからで良いと思います。


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左右木健一