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2017-09-29 23:07:09

解剖学について

テーマ:ブログ
原田秀彦先生のブログです。毎回勉強になります!


私も解剖学に関しては「勉強しなくては!」と思い、15年ほど前に指導者セミナーを受講した際、腑に落ちないことがあり…嫌悪感もありました。

なぜならバレエで(少なくとも私が一番重要だと思っている)音楽、そしてそれを表現すべき上半身の筋肉は「バレエのレッスン指導には一切必要ない」と断言されて…その言葉を聞いた瞬間、拒絶反応でした。

きっと解剖学的には上半身の筋肉は必要ない、という見解もあるのかも知れませんが…音楽がバレエのレッスンに必要ないとは…これには参りました。私のバレエ人生、全否定された感ありでしたね。

あまりに腑に落ちないので、少なくともプロとして、毎日実践で踊ってきた仲間たちに聞いたら

「広背筋も僧帽筋も腹横筋もいらない?え?じゃあどうやって踊るの?」

となり、バレエ整体の先生にもお聞きしたら解剖学的にも

「いや、それはないですね(笑)」

と…その理論が廃れてきた今なら笑い話ですが、その当時はいまのように解剖学がメジャーではなかったので、かなり悩みました。

そして、そんな悩みも解決した今、私の指導を見学されていた身体のエキスパートの先生は、私が

「腸腰筋について、私の知識が足りないと思う」

と先生に相談したら…

「え?いま左右木先生、生徒さんたち触って直していましたよね。腸腰筋をピンポイントで直していましたよ!」

と(笑)私の知識や経験だけでしか指導していなかったのですが、知らないうちに解剖学的には正しく指導出来ていたらしく…

原田先生同様、私も解剖学は絶対に必要な知識だと思っています。

しかしオデットやオーロラ姫を表現しながら

「梨状筋を…」
「仙腸関節を…」
「大腿筋膜張筋を…」

といちいち分析しながら舞台に立つバレリーナは少ないと思います。むしろその身体の部位が全部自由に働き、使い切れて理解していれば、意識は感情表現に繋がり、具体的な解剖学的知識はスッと頭から離れているはず。ちょうど何気に歩くときに

大腿四頭筋使って、腹直筋使って」

と考えながら歩かないのと同じかな、と。

ですから解剖学の知識はもちろん必要でありますし、しかし勉強したところで舞台に活かせるか、といえば…全く活かせない場合もあります。なぜならバレリーナは表現者であり、施術師ではないから。

綺麗な発音で、文法も正しく、流暢な英語を喋るだけの知識はあるけど、コミュニケーション能力が足りなくて英語を喋れないのと似ていると思います。

間違った英語をベラベラ喋り、でも通じない場合

「あ、この発音では通じない」
「あ、この文法だとはちゃめちゃ」

だったら勉強しよう…

というプロセスが、すなわち

「あ、こんなアラベスクの上げ方ダメだ」
「あ、こんなプリエのやり方じゃダメだ」

だったら解剖学勉強しよう…

に繋がると思います。

人間は藁をもすがる思いで何かに頼ろうとします。

「この解剖学を学べばO脚治る」
「この治療師に施術してもらえたら、身体柔らかくなる」

などなど。迷ったら飛びつきたくなりますよね。

もちろん治療師さんは施術もしてもらえれば、助けもしてくれるはず。しかし、神様ではないですからケースバイケースがあるはずです。

学ぶ側も賢く、何でもかんでも鵜呑みにしてはならない、と自責の念も込めて反省して、再度きちんとした先生から学び直したいと思います。

左右木健一











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2017-09-28 23:55:03

それを望んだのは…誰ですか?

テーマ:ブログ
YAGP(ユースアメリカグランプリ)日本予選が来月に控えています。

この時期にダラダラしながらレッスンする生徒はいない…はずです。目的が定まっていれば、の話ですが…

このコンクール、既に10数年間エントリーさせていますが、毎回毎回、反省させられては撃沈します。

「試しにコンクールにでもエントリーしようかな?」

みたいな、そんな軽々しい気持ちの生徒にエントリーして欲しくないですし

「あわよくばスカラーシップ」
「あわよくば入学許可」

なんて考える生徒もエントリーはやめてほしいです。

しかし、私がここまで厳しく要求しても、相手は子供たち。現実の厳しさをわかりません。そして現実の厳しさが耐えられなくて、結局

「バレエ向かないから辞めます」

となる…

しかし、私がエントリーを強制したわけではなく、子供たちが望んだことです。

海外留学したい、というのも、バレエを極めたい、というのも、私が強制したわけではないです。それを

「バレエは厳しい世界だから」

の一言で解決して欲しくないです。どの道だって厳しいです。好きなバレエで乗り越えられない壁を、普通に大学卒業して就職して、自分の意に反した嫌いな仕事の壁を乗り越えられますか?

みんな頑張っています。

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頑張っていないわけではない。

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やろうとはしています。

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しかし

Life is not fair なんです。みんながみんな、平等に幸せになんかなれない。そして努力すればどうにかなる、なんて一時期の頑張りで道を極められたら?そんな都合のよい社会なら?全員欲しいものを手に入れてます。

現実を直視するべきです。子供たちだけでなく、私自身が一番自分に厳しくあるべきですが…

「YAGPエントリーしたいと、望んだのは誰ですか?」

「海外留学したいと、望んだのは誰ですか?」

その望みをなんとか叶えさせたい、と思い、必死に指導する教師の指導、アドバイス、叱咤激励は

「余計なお世話」ですか?

「プレッシャー」ですか?

「負担」ですか?

それを望んだのは…エントリーを決めた本人です。

そこに気付いた者が(順位に関係なく!)勝利者だ、と私は思っております!

妥協なく、絶対に諦めることなく…

子供たちの

「頑張ります」

の言葉……信じます。

左右木健一









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2017-09-27 23:43:27

ジャンルは違えども…

テーマ:ブログ
ビリーエリオットの話を仙台の生徒たちにも伝えました。

1300人以上の応募からたった5人がビリー役に選ばれ、選ばれてからが更に過酷。

海外では年間150回バレエ団では舞台がありますが、日本はどんなに多くても30回くらい。しかしミュージカルは毎日毎日ロングランで数ヶ月。その間の自己管理、体調管理は必須であり、子役であれ弱音は吐けない。

ジャンルは違えども、志は一緒なはずです。

しかし、私が感じるのは、やはりバレエは甘いな、と自分自身を反省しています。

劇団四季の礼よしむら先生、宝塚のれい美花先生。お二方からお話を伺っていても、自分は甘いなあ、と反省です。

とりあえず私も劇団ひまわりに所属していたので、芸能界はチラッとのぞいていましたから、なんとなく厳しさ、理不尽さは学びました。

朝イチでロケ現場に行き、12時間待たされて

「あ、雨だね。おつかれ!」

とロケ現場からひとりで夜中に電車で帰る日もありました。

英語をその当時話せない私。スタジオでCMのアフレコでいきなり渡された台本が英語。もちろんとんでもない発言。凍りつく現場。何が悪いか、指導なんかしてくれる人もいない。そしてスタッフにボソッと

「はい。お疲れ様」

もちろんフォローなんかしてもらえない。使えないヤツは使えない。機転が利かなくて融通が利かない、なんて論外。

そして、スマホもない時代。だから初めてロケ現場で会った子供たちと話すか、遊ぶか、しかない。そしてはしゃぎすぎてベテラン俳優さんに喝を入れられ…(笑)

私が「俳優は無理だな」と感じたのは、俳優だったら野球選手から歌舞伎役者、犯罪者から神父様まで出来なければいけない…人間のあらゆるジャンルにオールマイティに対応出来なければ役者失格。

結局、私は「バレエ馬鹿」と気付いたので、中1からバレエに専念しましたが、あの時の発声練習や空気を読んで大人と接するコミュニケーション能力や「はい、いますぐできるだろ、よ〜いアクション」で瞬時に演技できる能力は全て劇団から学んだ感じがします。そしてそれが今の私の指導法に生かされています。有難い!



ミュージカルがチケット売り切れになり、バレエがなぜ売れ残るのか…

結局真剣さがまだまだで、お客様をリピーターとして再度劇場に足を運ばせる力が足りないのだ、と思います。

子供たちがわるいのではなく、私のような指導者が原因。

深く反省して、明日も子供たちを高いレベルに到達させるよう、頑張ります。

左右木健一


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