ドジャース、優勝おめでとう。

大谷選手翔平。

山本由伸選手。

ありがとう。 あなた方は、日本の誇りです。

それにしても、亜脱臼と言う不慮の事故を押して出場を果たした、大谷選手のチームへの責任感と、その精神力の強靭さには、脱帽以外ない。

 

ところで、ナ・リーグに、ダルビッシュ有、松井裕樹、千賀滉大、鈴木誠也、今中昇太。

ア・リーグには、吉田正尚、前田健太、菊池雄星と、いずれが「菖蒲か杜若」。

それぞれが、立派にその役目を果たす活躍ぶりだった。

そんな彼らに喝采を送ることを、ゆめ、忘れてはなるまい。

 

ワールドシリーズでは実力伯仲の中で、四勝一敗とは驚喜だが、人生、勝者がいれば敗者が生まれる。

 

25万人が集う、優勝パレードに酔いしれるチームがある一方、肩を落として、泣く泣くファンの罵詈雑言に耐え忍ぶチームもある。

 

今回、チームの主軸である、ドジャースの大谷選手とヤンキースのジャッジ選手は相手チームからの徹底した標的となった。

 

そんな中、ジャッジ選手は主将と言う重責を背負いながら、打ってはホームランを放ち、守ってはあわやホームランかと思われるセンターへの大飛球を身を挺して補給し、拍手喝采を浴びた。

流石、仙才鬼才を持つ敵の將であった。

ところが、その直後に突如信じられないミスを犯した。

平凡なセンターフライを、落球して、ゲームの流れを自軍の敗戦へと導いてしまったのだ。

 

それでも、彼は笑顔を絶やすことなく、ベンチの最前列で、手を叩き応援を辞めない。

この敗者となった花形選手への思い遣りの心が、自然に湧いてくる。

 

これこそが、愛すべき人間の姿なのだ。

天国と地獄を同時に味わった彼は、誰よりも貴重な財産を得た筈だ。

恐らく来季は、また一つ大きくなった、敵将ジャッジと戦う事になるだろう。

 

いや、そう願っている。