道明寺天満宮「筆まつり」へゆく | ブログ版『大和川水紀行』

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25日、道明寺天満宮の境内にある「筆塚」で「筆まつり」が営まれた。

学問の神様として知られる道真公は「書聖」と称されて書の神としても信仰を集めている。

古くなった筆に感謝し、さらなる書道の上達を祈願している。
参列者が持参した古筆が焚きあげられた。
 

境内の南側の石段の横に「夏水井(げすいのい)」がある。
菅原道真公が40才のときに4月から7月まで当地にご滞在され、青白磁円硯により大乗経を写した時に汲んだ井戸だという。

無実の罪で九州 大宰権帥として淀川を下られる舟の中で、

「世につれて浪速入江もにごるなり 道明らけき寺ぞこひしき」と詠まれ、第二の故郷とした「道明寺」をの訪問した。

 

参考:道明寺天満宮

https://www.domyojitenmangu.com/index.html

 

文房四宝とは、古くより文人が文房(書斎)に、書をするのに必要な四宝(筆・硯・紙・墨)の四つの道具のことだ。

文人たちはこれらの優れた文房四宝を大切に愛玩してきました。

筆は約2300年前の昔の古代中国・秦の時代の始まったという。
日本では中国文化の伝来と共に飛鳥初期から中国製の筆が輸入されたという。
遣唐使として中国に渡った空海が毛筆の製造を修めて持ち帰った筆が大和国の人に伝授された日本の筆づくりの最初だという。
その頃の筆の多くは心(しん)を建てて紙を巻いて周囲に毛を植えていく巻筆(まきふで)だった。
江戸時代には穂に芯しんを入れずに全体に墨汁を含ませて使う水筆(すいひつ)が考案されて現代まで広く普及した。