本書を読んでいる最中にまた耳を疑うような ニュース が飛び込んできましたΣ(゚д゚lll)



現時点ではまだ詳細は不明ながら、安倍元総理狙撃事件を連想した方は多いはず😰

不確かな情報に振り回されないようにしながら注意深く経過を見守っていきたいものです。



というわけで改めて、佐高信・全国霊感商法対策弁護士連絡会 編著「統一教会との闘い 三五年、そしてこれから」旬報社より。


👇が主に宗教家の手による著作だったのに対し、本書は、これまで霊感商法と対峙してきた弁護士たちが中心となって編集されています。


そのため視点も、統一教会と社会、なかんずく政治との関係が中心です。

政治評論家でもある佐高信が時に性急に結論を出したがるのに対し、むしろ冷静に……場合によっては微温的にさえ感じる弁護士たちの姿勢が印象的でした。

それは三十五年もの長い間、統一教会のさまざまな嫌がらせに耐えて霊感商法に向き合ってきた結果ともいえます。

何か事件が起こったからといって急に社会と統一教会の関係が変わったとしたら、そっちの方がむしろおかしい。そんな強かさを感じさせました☹️



公称60万人、実数5万人といわれる統一教会の信者たち。

実際は入会してもすぐ退会するケースが多いのだとか。入会したことに重きを置けば60万人、退会を正確にカウントにすれば5万人程度ということでしょう。

逆にいうと一時的でも統一教会の教義にシンパシーを抱く人が60万人もいるということでありますが……😣


コロナ禍でオンライン化が進み、対面に力を入れる統一教会の勧誘方法は時代遅れになりつつあるというのは面白い指摘でした。

SNSでフォロワー相手に教義を説いているうちに、その人が教祖になってしまったという話は笑っていいのかどうなのか……😥


いかに統一教会が反対の金切り声をあげようとも、イエから個へという社会の動きを変えられないことの象徴ともいえましょう。もっともそこは既成教団も似たようなものではありますが。


政治家に、あるいは統一教会に限らず、日本社会はしばしば企業がカルト化することを佐高信は指摘しています。



それは宗教が政治のみならず経済とも深く絡みついていることの証でもあります。

宗教は経済とどういう関係を持つべきか。問われているのは既成教団の側だということは、わたしが今まで読んできた統一教会関連本と共通する課題でした。












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