■夜空の慕情 小沢深雪

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「仕事屋」の主題歌と言えば先日取り上げた「さすらいの唄」(こちら) ですが、この「夜空の慕情」はそのB面。


シリーズの他の作品の主題歌B面の扱いはそれほど大きくはないのですが、「仕事屋」のこの「夜空の慕情」は別格。


作詞:片桐和子さん、作曲:平尾昌晃さん。


「さすらいの唄」と同じですね。


「仕事」のシーンでのBGMとして「さすらいの唄」とほぼ同じ比重で使われていて、作品のトーンによってこの両曲が使い分けられていて、今回の仕事のBGMはどちらの曲なのか、というのも作品を観る楽しみの一つと言ってもいいでしょうね。


少なくとも私はそうでした。


「さすらいの唄」がいいのは言うまでもないのですが、私、この「夜空の慕情」がとても気に入っています。


「仕掛人」「助け人」と一作品おきに登場するウエスタン調の曲。

残念ながらウエスタン調の曲はこの「仕事屋」の「夜空の慕情」で最後になっただけに、いっそう思い入れが強くなっているのかも知れません。


イントロ。

ジャンジャジャジャ ジャンジャジャジャ・・・・
(ドラムス)ダカダカダカダカ・・・


このドラムスが格好いいですね。


曲全体を通しての

ダカダカダン ダカダカダン・・・

というウエスタン調のリズムも、気分を乗せてくれます。


同じウエスタン調でも、「仕掛人」の「荒野の果てに」(こちら)「助け人」の「望郷の旅」(こちら) が男性ボーカルで勇ましいのに対し、この「夜空の慕情」は甘くちょっと幼くもある女性ボーカルなので随分印象は違います。


「さすらいの唄」の時にも触れましたが、小沢深雪さんのこのボーカルの特徴がより切なさを増しているようにも感じます。


そして、ボーカルの妨げにならないように隠し味のように入る女声コーラスがまた巧く効いているようです。


BGMとして用意されている「夜空の慕情」インストの方は女声コーラスの魅力が前面に出ていますね。


星空 やや欠け月 半月 三日月 満月


だましてください言葉やさしく
たとえあなたが
二度と帰らぬつもりでも


歌いだしの部分、小沢深雪さんの甘く幼い感じの歌声が逆に切なさを増しているようです。


この歌いだしのフレーズの味わいは、どこかロバータ・フラックの「やさしく歌って」に通じるものがあるように感じているのですが、さてどうでしょうか。


星空 やや欠け月 半月 三日月 満月


「仕事屋」という作品。


リアルタイムの放送では、出だしはシリーズ最高視聴率をたたき出すなど極めて快調なすべりだしだったのが、1975年4月のネット局腸捻転解消で放送の曜日・時間帯が変更になって状況は激変、以降視聴率は苦戦ということもあって、「仕事屋」を知っている方がどれほどいらっしゃるのか。


熱心なファンの方々がこの作品の魅力を永らく語りついでいらっしゃったようですが、一般的な認知度は決して高いものだとは言えなかったようです。


近年、地上波テレビ局で再放送される機会が増えたり、DVD発売などをきっかけにして、この作品の魅力が周知されてきたようにも思います。


導入部の見事な前半、視聴率を回復すべく投入された珠玉の作品群で彩られた後半。


中盤で少し緩みがあったかも知れないけれど、第一話から最終話まで連続ドラマとして見応えがあった作品もシリーズの中でトップクラスだと思っていますが、ちょっと誉め過ぎでしたか。。。あせる


演劇・ドラマ・映画に口うるさい友人に、このシリーズの話をしても全く耳を貸してもらえなかったのですが、何年か前に偶然この「仕事屋」を通して観てその魅力に心酔したらしく、今や私以上の「仕事屋」信奉者となっています。


口うるさい人をも魅了するだけの力をこの「仕事屋」は持っているのでしょうね。


その「仕事屋」の魅力を後押ししている要素の一つが、主題歌レコードの両面の曲、数々のBGM、という音楽なのだろうと思っています。


「仕事屋」のBGMも、名曲揃いですよ。

でももうサウンドトラック全集は販売していないようですね。

ということでご紹介できないのが残念です。


でも、もし何かの機会に聴く事があれば、是非どうぞグッド!


試聴サイト見つかりました(2008年3月14日) こちら


◆シリーズ「仕掛人~仕事人」主題歌/挿入歌