入居者紹介「Gorai’インタビュー」vol.42

整体&健康塾 らくしんかん

永見 保浩さん

【整体と健康学習の場

 

 

力をかけない、やさしい整体。

整体と聞いて、

「骨をポキポキされそうで怖い」「痛くないのか」

という先入観で不安に思う人もいるかもしれないが、永見さんの整体は、手当てと技術を組み合わせ、相手の体に聴きながら、

「元気をさまたげるものは何か」

を探っていくもので、痛みも無ければ、骨をポキポキ鳴らすこともない。

整体のパイオニア野口晴哉師によって確立された「野口整体」をベースに、さまざまな東洋の健康術も併せて、整体を受けた人が自ら元気になる“自己治癒力”を高めていくもの。

全身の状態を観察して異状を読み、“手あて”という整体を受けている相手の気の感応に、吐く息と吸う息の呼吸の間隙をねらって、わずかに体を変えることで相手の身体が大きく改善へとつながる調息整体の身体技術だ。

ここでいう整体は単に病気を治すだけでなくその人の元気溌剌になれるように導いていく、言わば

「体(からだ)育て」

だという。

永年の修行を重ねた永見さんの手は、さわってみると、とってもあたたかくて、やわらかい。

 

 

整体との出会い、そして永年の修行。

生まれは、神奈川県。七夕祭りで有名な平塚だ。

その後、中学で広島に引っ越すまでは、父の転勤で関東から関西へと移り住んだ。

大学時代を松山で過ごし、卒業後は、就職のため東京へ。

国際航空貨物の仕事に就いたが、30歳で会社を辞め、広島に戻って転職。そのタイミングで参加したインドツアーでの出会いが、整体の道に進むきっかけとなったという。

暑い、汚い、水が違う・・・そんなインドで、お腹を壊しバタバタ倒れていくツアー参加者たち。永見さんも例外ではなかった。

すると参加者の中に整体の先生がいて、

身体や背骨の状況を観察しながらズバリ

「これは食べ物からきてるね」

「これはクーラーでやられたものだね」

さらに

「よく食べるのかな?君は右に重心が傾いているネ」

「この骨とこの骨がくっついているということは、今、君は新しい事へのやる気を失っているでしょう」

と、体の表面だけでなく内面までも見通すことに、驚いた。

実は、少年期から消化器系統にトラブルを抱えていた永見さん。

「整体は、その痛みから解放してくれるのでは」

そんな希望が湧いた。そして時間はかかったが自分の内面を見つめ合う事で解決へと導いた。

広島で仕事をしながら、月に数回は大阪の道場へ通って8年間。

その後、もっと学びたくて東京に居を移し、毎週末を稽古に当てた12年間。通算20年もの修行を経て、東日本大震災ボランティアでは延べ1,000人以上整体を行い現在に至る。

 

 

手を通して向き合い、互いに育つ。

高齢の両親が暮らす広島に戻ったのは、3年前。

住宅街にマンションの一室を借りて開業したが、立地や認知度の不足などから、人が思うように集まらずに苦労したという。

SO@Rビジネスポートには、2018年に入居。SO@R開催の創業セミナーや個別相談などにも参加した。人との出会いが多く、

「次のステップに行ける、きっかけがある」

と、永見さん。

自身がセミナーを企画し、入居者には無料で使えるスキルミガキ広島を活用するなど、積極的に活動。

 

今年の3月には、東日本大震災で被災した福島県のボランティアにも参加した。 仮設から復興住宅団地に移り住んだ人を対象に、団地内の集会所でお茶を飲みながらのサロン活動のなかで、整体ボランティアをするものだ。

ふだんは独りぼっちで他人との関りをもたないお年寄りも、整体で癒されホッとした後、サロンで耳を傾けると、たくさん話をされるという。

「”向き合う”ことが大切」

と、永見さん。

好きな言葉は「力を抜け‼ 気を抜くな‼」

手を通して互いに向き合い交流することで、相手を元気にし、自分も更なる成長を目指したい。

 

 

インタビュアー : (株)ソアラサービス 代表取締役社長 牛来千鶴