資産運用の心構え | tsure-dure-naru-mamani

資産運用の心構え

心理経済学  大前研一著



この本は是非よんでほしい一冊です。


資産運用に関してはもちろん、

日本人の陥りがちな状況を的確に指摘していると思います。



その中の分析で面白い部分があったのでひとつ紹介します。


要約すると、

日本は、世界の中でアメリカについで2番目に金融資産(1500兆円)を持っている国なんですが、

年齢別にみると、死ぬ直前にもっともたくさん持っているという事実です。


各国の年齢別構成をみると、そんな国はまず存在しないようです。


そしてその価値観ですが、


イタリア人は死ぬ直前がほぼ0になっています。

全部使い切って、

ドルチェビッタ!

(すばらしい人生だった、思い残すことはない!)

といって死んでいくようです。


ドイツ人も80パーセントの人が使い切るという価値観です。


中国人やフランス人は、子孫のために残すという意識が強いようです。


日本人は、使いみち未定が7割だそうです。

自分で使うでもなく、相続人に相続させるでもなく、

要するに何も考えていないと。

老後のため、いざというときの備えといって、ためてためて死んでいくという。


しかも、そのいざというときが、あいまいで、明確になっていない。

昔、きんさんぎんさんが、お祝いでお金をもらった時、何に使いますか?ときかれ、

老後のために貯金します

と、言った笑い話があるように、

ほんと何にも考えてないっていうのが実情です。


そんなことにならないうちに、考え方をしっかり身につけましょう。



ドルチェビッタ!

とイタリア人のようになりたいですね。



参考 

http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/a/86/