福岡市では65歳以上の方の8割が7月末までに2回のワクチン接種の予約をされています。
このうち1回目の接種はほぼすべての方が終了しており、2回目の接種も約9割の方が完了しています。
希望される高齢者へのワクチン接種については7月末で終わる見込みです。
ちなみに福岡市の全世代の接種対象者のうち一回接種済みの方が4割弱という状況です。

一方、コロナの新規陽性者が増加傾向になっています。7日間平均は先週と比較しても急増しています。
国のステージ判断指標では、まだどの指標もステージⅢには達していませんが、福岡県が国より厳しい基準で作成した早期の警戒指標では、現在3つのうちの2つが警報発動の目安に該当している状況です。

さて、新規陽性者の年齢分布を見ると、第一波と言われる時と大きな違いがあります。第一波では重症化リスクが高い60代以上が全体の36%を占めていたのですが、直近1週間では3.8%で、10分の1にまで減少しています。断定は出来ませんが、高齢者についてはワクチンの接種が進んだことで、感染防止にも一定の効果を挙げていると言えるのかもしれません。

またワクチンの最大の効果は重症化予防と言われています。
現在、福岡市での重症者は2人です。
現在増えている新規陽性者の中心は若い世代で、軽症や無症状がほとんどです。

しかしながら、現在重症化している方は二人ともワクチン未接種の40代の方です。ですから、高齢者でなくとも重症化リスク自体はあるので、現在の新規陽性者の増加が重症化の増加につながらないように、感染対策については引き続き各自しっかり取り組んでいく必要があります。←ここ大事です。

また感染予防対策に加えて、最近では特に現在は熱中症のリスクも高くなっているので、睡眠と栄養をしっかりとって免疫力を高め、自身の健康管理をすることが大切ですね。




福岡市長高島宗一郎