先月、父親が

腕をどこかでぶつけた

と、左前腕を受傷、表皮剥離があり

自分で絆創膏を貼っていた

 

絆創膏だとまた皮膚が剥がれるので

ソフトに剥し、流水で洗浄、

ワセリンをたっぷり塗布した後

フィルム等で保護

 

前腕の皮下出血は広範囲で

今後もぶつけて怪我すると思い

受診日に、軟膏類の処方を希望するけれど


主治医は

石鹸と水で洗って、傷を乾燥させてください」と言い、ワセリンなどの軟膏類は処方されず

 

在宅専門の医師なら処方するのになあ

仕方がないので、そのまま帰宅


暫くして、傷から浸出液が出てきたのか

父親は自分でフィルムを除去し、

時間の経過と共に

表皮も形成され治癒

 

ところが、数日前にまたまた受傷し

今度は両側前腕を怪我していた

 

父親は自分で処置し

ガーゼとテープで固定

ストッキネットを装着していた

 

 

スキンテアは

ベッド柵に擦れて裂けた(ずれ)

車椅子等の移動介助時にフレーム等に擦れて皮膚が裂けた(ずれ)

医療用テープを剥がす時に、一緒に皮膚が剥がれた(摩擦)

更衣時に衣服が擦れて皮膚が裂けた

(摩擦・ずれ)などで簡単に起きる

高齢者の皮膚は

皮膚のバリア機能が低下し脆弱で

糖尿病などの基礎疾患、ステロイド剤、化学療法等で、さらに損傷しやすい

 

そのため、毎日のスキンケア

(皮膚の清潔と保湿)が重要

 

ウロの主治医は、

「傷は洗浄して乾燥させる」

の昔ながらの考えのよう

 

以前、夏井睦医師の研修に参加し、

「湿潤治療」

を実際に講義で聞いて学びました

 

在宅療養中だと、

毎日傷の観察等を行うのは難しく

表皮剥離はすぐに治癒しないので

感染兆候がなければ

湿潤治療は理に適っていると思います

 

昔から

「傷は消毒して乾かして治す」

という考えが、病院は今も根付いているのか


その時は、主治医に意見ができず

なんとも言えない気持ちで

診察を終えた日でした