ご訪問、いいねなど、いつもありがとうございます
寂しい時、心細い時はなおさらのこと、お気にかけてくださる方がおられたと分かると、本当に、心温まります
心の支えになりました
さて、前回記事の後のことですが…
母が倒れてからも、最後まで希望を捨てきれなかった私。
付き添い中も、もしもの時の後の事など、何も調べず、何の準備もしておりませんでした。
…はい。
想定はしていましたが…
とんでもなくカオスな2日間でした
別れを惜しむ暇なく、葬儀社の選定。
それが終わると、母の顔を見る暇なく、病室の片づけ
…なんですが、
ここで、最初の難関がやってきました。
……
なんだ?この荷物の量…
そう……
母は身の回りや身だしなみをきちんと整えたがる人で、生活用品が非常に多かったのです。
棚の中、どうやったらこんな大量の物が収納できるのかな?
そう……
しかも、母は、収納スペースがあると、隙間を空間活用したがる人だったのです…
それに、私も、もう使わないと分かっていても、本人の隣で片づけるような真似をしたくなくて、服や靴、食料品なども持って帰れないまま置いてたし、洗面所、トイレ、椅子やテーブル、ベッドの柵にも大量の生活用品。
お見舞いに持ってきていた花とかもあるし、付き添いは布団&枕持参のシステムのため、大きな荷物も多い。
まあ、何か月もの長期入院だったから、半分家みたいになっててもおかしくない……
……の
夫と車まで何往復したか覚えていません
その後、慌ただしく病院から葬儀社へ移動
先生がた、看護師様、一番忙しい時間帯に差し掛かっていたにもかかわらず、最後までお見送りしてくださいました
葬儀社に移動した後は、礼服やお棺に入れるもの、手続きに必要なものなどを取りに帰りました。
正直、母にお別れする時間がない
そのうえ、帰宅後、さらなる問題発生。
礼服が行方不明
仮眠&朝食をとりたいのですが、服大捜索のため、寝る時間なし。
夫と共に、寝不足のまま、自宅と実家と葬儀社を右往左往。
葬儀社に戻った時には、担当営業者がすでに出勤していて、そのまま打ち合わせに突入。
ちなみに、うちは親族がほとんどおらず、私は、葬儀というものの経験がほぼありません。
葬儀で何をするのか分かっていないので、プランを見ても、いまひとつ分からず。
寝不足と心理的ダメージを抱えたまま、頭も気持ちもうまく働かず、故人と遺族に無礼を働きまくる担当者を張り倒しそうになりながら、半分意味の分からぬまま、本当にこれでいいのかと迷走しながらプランと日程決め。
その後、お世話になった方々に連絡し、午後から少し休憩…
と思いきや、すぐに湯灌が始まる。
本人が古風な人なので、知らない人に体を見せたりすることに関して最初迷ったのですが、最後は2週間ぐらいシャワーを浴びられなかったし、入院中は入浴介助も受けていたし…と思い、お願いすることにしました。
湯灌は立ち合いができるとのことで立ち会いましたが、故人の体が見えないような形で洗われていて、体を洗うのは女性のみ。
湯灌、着替え、お化粧、安置など…送り人の方々のお気遣いと技術に仰天の連続でした
湯灌のあとは身支度。
衣装は、本人が好きそうなロングスカートとニット、スカーフと帽子にしました。
母と私のファッションの傾向が違いすぎてコーデが分からず、送り人の人に相談しつつ、スカーフもオシャレに巻いていただいて、お化粧もバッチリ。
美しい~若返ったねとか声掛けしながら、心癒される時間をいただきました
とても素敵なかたがたに送っていただけて、ありがたかったです
送り人のかたがたを見送った後は、休む暇なく、今度はお花屋さんをお迎え。
うちは、親が無宗教で、寄付金の額により檀家さんにランクや順位をつけ、税金免除の中での高級住宅に高級車、お酒や女性に目のない僧侶たちも跋扈する中(うちの遠い親戚のお寺の僧侶は全てに該当し、葬儀に泥酔してきた挙句お経を途中で忘れた…)、そんな人たちのためにお金を使うぐらいなら、本当に困っている人たちに寄付した方がマシ
との考えの人だったため、お寺さんはお呼びしない、少人数の家族葬にしました。
(※信仰は自由です。救われる方がいるのも事実です。心ある僧侶も存在すると思います。あくまで個人の見解です。)
ただ、お寺さんの介入がない場合、一番お安いプランになり、祭壇も寂しくなってしまうため、お花だけは最上級のものを選択しました。
おかげで祭壇や棺周りは美しく豪華にしていただけました
ちなみに、打ち合わせにて、湯灌、お花、骨壺、着物、車の車種、司会、案内、食事…etc、いろいろなもののランクを順に選んでいくわけですが、葬儀社側は、「故人を送る最後のセレモニーの場を、そんなにショボくしてもええのんか?」という、遺族の感傷的な部分を絶妙についてくるうえ、設定されるランクアップの料金が、まあまあエグいのです。
例えば、骨壺選びで、「安いの(ゆっても2~5万円)にして、お骨にカビが湧いてもええのんか? 故人がかわいそうやで」 と迫られるわけですが(絵文字に多少悪意入ったかも)、骨壺のランクアップ料金が+6~36万円。
そして、葬儀社側は、「迷った時は高いやつ!」、「すぐに決められない場合は、高いやつ!」、「後で後悔しないのは、高いやつ!」、「どっちも兼ねるのは、高いやつ!」と、長々説得にかかるわけですよ。
元の材料費は、なんぼやねん、と聞くわけにはいかず、
「いえ、ウチ、墓じゃないんで、スタンダードなもので差し支えありません」、とサラリと言った時の営業の落胆ぶりがあまりに分かりやすかった。
高級な壺の押し売りを、訪問販売でなく葬儀社で経験することになろうとは、思ってもみませんでした。
人生、経験の連続ですね
その後、お客様をお迎えする準備が終わると、夫のお母さんが来てくださり、治療中いろいろ尽力してくれた幼馴染と、なんと、そのお母さんまで足を運んでくださいました
ぜひ記録に残したいので、また後日詳しく書いておこうと思います。