札幌市(作品一〇一九番)札幌市 宮沢賢治 遠くなだれる灰光と 歪(ゆが)んだ町の広場の砂に わたくしはかなしさを 青い神話にしてまきちらしたけれども 小鳥らはそれを啄(ついば)まなかった (詩集「春と修羅」第三集から)