NHKの大河ドラマ見てますか。

"光の君へ"は面白いですよね。


ドラマ制作が発表されたときは、ちょっと心配というか、源氏物語を書いた作者とはいえ、大河には物足りないのではと心配になりましたが、ところがどっこい。結構楽しんでみています。


特に道隆が倒れ、道兼が倒れ、道長が右大臣になるまでの流れは、歴史としてはよく知っていましたが、ドラマで見るとなかなかの迫力ですね。

特に一条天皇を中心に詮子や定子とのやり取りや、表情が素晴らしい。親兄弟に御子を産めと責められる場面は定子の辛さや悲しさ、切なさがよく伝わってきました。


貴族の娘が市中を歩き回ったり、顔を隠さす話している場面は多々あるし、突っ込みどころはたくさんありますが、平安時代をそのままドラマ化すると成立しないところはたくさんあるし、情報が足りない分は想像力や創作で補うのは必然と思うので、これはこれで有りだと私は思っています。


永井路子先生が書かれた"この世をば"という小説は、藤原道長を題材に書かれたもので、こちらもなかなか面白いです。藤原道長を切れ者というより、強運で頂点に登り詰めた人物と捉えて、どう考え振る舞ったのかが書かれていて、興味深く読めます。

道隆や道兼が倒れる姿を見て、やり過ぎはいけない、驕っては行けないと常に自分を戒めながら生き抜く姿に共感するようなクスッとするような。

そのあらすじを思い出しながら、ドラマを見ると、さらに面白く楽しめます。


写真は春日大社の灯籠です。