ウォーレン・バフェットに学ぶ!1分でわかる株式投資

世界一の投資家ウォーレン・バフェットの投資哲学、人生論、さらに経済や会計の知識がこのブログ一本で「あっ」と驚くほど簡単に習得できます!特にこれから米国株投資を始める初心者や投資入門者向けの情報が充実しています。


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資産防衛目的だったら、「ゴールド」が最も安全な投資先では!?

2016年12月3日のジム・ロジャーズの講演会にて…


東条雅彦です。去年の2016年12月3日、ジム・ロジャーズの講演会に行ってきました。最後の方に30分ぐらいの質問コーナーがあり、その中でこんなことを聞いている人がいました。

「私は全資産をゴールド(金)に投資してます。この行動は正しいでしょうか?」

ジム・ロジャーズはYESともNOとも言わず、「自分の良くっているものだったら、OK」だと答えていました。ロジャーズのスタンスはあくまで投資は自分の頭で考えて、自分のよく知っている分野だったら、将来的な見通しも立てられるだろうという考えです。私もこの考えには大いに賛成しています。

さて、このゴールド(金)に全力投球する姿勢ですが、個人的には「あり」だと思っています。なぜなら、近い将来(AI革命前の5年以内を想定)、第2のリーマン・ショックが起きる可能性を否定できないためです。日本の財政破綻、南欧の債務危機再発、中国の不動産バブル崩壊、米国のドル切り下げ…震源地がどこになるかは不明ですが、2008年のリーマン・ショックからの巻き返しというボーナスステージはもう既に終わっています。だから、「ゴールドで守りに入る」という選択が間違っているとは思いません。

(補足事項)
ゴールド全力投球は私個人の投資信条からは外れます。それは10年、20年単位の長期では株式が圧勝するためです。ただし、ボラディリティが大きいので、短期的には株式は金融危機等で壊滅的にやられます。
ゴールドというカードは有事の際には強力に力を発揮します。ゴールドへの投資は来るべき金融危機への一種の賭けです。変に「円」や「ドル」に100%突っ込んでいるよりも、ゴールド100%というポジションの方がシンプルで懸命な戦略に見えます。

ゴールドこそが本当の「お金」


1971年8月15日、米国のリチャード・ニクソン大統領が米ドル紙幣と金との兌換を停止すること(ニクソン・ショック)を発表しました。このニクソン・ショックによって、紙幣とゴールドの関係性が大きく変わりました。日本でも明治時代(1868年~1912年)までは、銀行の発行する紙幣はゴールドと交換可能でした。今はルールが変わったので、紙幣とゴールドとのリンクは絶たれています。

しかし、ゴールドには人類が「正貨」として扱っていた長い歴史があります。そもそも、日本語で「お金」というぐらいです。この言葉は元々はゴールド(金)のことを指していました。今では「日本円」という紙幣を指す言葉にすり替わっています。

日本で金属貨幣が作られる以前の弥生時代(紀元前10世紀頃から紀元後3世紀中頃)の遺跡から、中国から運ばれた硬貨が発見されています。最古の金貨は760年(天平宝字4年)の開基勝宝です。本当に人類は長い間(=数百年レベルではなく数千年という途方もなく長い時間)、ゴールドをお金として扱ってきました。

今のように「紙幣とゴールドとのリンクが途切れた時代」は50年にも満たない、歴史的には一瞬の出来事です。ニクソン・ショックによって、私達はゴールドをただのガラクタだと見なすようになったのでしょうか? いいえ、そんなことはありません。今でも「有事の金」と呼ばれている通り、危機が発生する度に価値が上昇してきました。(※正確にはゴールドの価値が上がっているのではなく、紙幣の価値が下がっているだけなのですが、いずれにしても、しっかりと資産防衛はできています。)

NY金(ゴールド) ロングチャート(1975年1月~2017年8月末)


楽天証券にて2017年8月31日に作成された「NY金(ゴールド) ロングチャート」のPDFファイルが配布されています。1975年1月から約42年間の値動きと変動要因が掲載されています。

↓ダウンロードはこちらをクリック↓
NY金(ゴールド) ロングチャート(1975年1月~2017年8月末)

<NY金(ゴールド) ロングチャート(1975年1月~2017年8月末)>
NY金(ゴールド) ロングチャート(1975年1月~2017年8月末)

確かに「有事の金」と呼ばれるだけのことはあります。戦争や金融危機が発生する度にゴールドの価格は上昇に向かっています。そして、21世紀に入って、ゴールドのボラティリティ(価格変動の激しさ)がとても上昇しています。

2008年9月のリーマン・ショック前から敏感に反応して、上昇しています。2005年に1トロイオンス400ドルだったゴールドは6年後の2011年には一時1,800ドルまで上昇しています。6年後に価格が4.5倍にもなっており、これはとても大きな上昇幅です。ゴールドもなかなか侮れません。

ただ、2012年の後半から激しく暴落してしまい、2015年には1,100ドルを割り込みます。そこから少し回復して、最近は1,300ドルから1,400ドルの間で推移している状況です。(北朝鮮のミサイル発射の影響もあるせいか、最近は上昇に向かっているように見えます。)

ニクソン・ショックに騙されてはいけない!


有事の対策としてゴールドの保有は「あり」です。冒頭で述べた「ゴールド全力投球している人」の気持ちもなんとなく理解できます(少なくとも私は否定しません)。それが正しいかどうかはわかりませんが、近い将来、金融危機や戦争を予見している人にとっては王道の投資先だと思います。

「紙幣とゴールドとのリンク切れ宣言」(ニクソン・ショック)に騙されてはいけません。人類のゴールドへの信頼は絶大で、数千年にも及ぶ歴史を無視すべきではないでしょう。リンクが切れていないから、1971年以降も有事の度にゴールドが上昇しています。

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