バフェット銘柄『IBM』2017年1-3月期決算は売上高が2.8%減少! | ウォーレン・バフェットに学ぶ!1分でわかる株式投資

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IBMの2017年1Q決算は20四半期連続の減収


東条雅彦です。

IBMの2017年1-3月期決算は現地時間2017年4月18日に発表されました。

    <IBM 2017年1Q決算ハイライト>
  • 売上高が181億5500万ドルで前年同期から2.8%減少した。
  • 売上高の減少は20四半期連続で続いている。
  • クラウド関連は引き続き好調だが、技術サービスやシステム関連の落ち込みがあまりにも激しすぎる。(後述します)

    <2017年1Q決算 GAAPベース>
  • 純利益:17億5000万ドル(前年同期比13.1%減)
  • 希薄化後1株当たり利益(EPS):1.85ドル(前年同期比11.5%減)

    <2017年1Q決算 非GAAPベース>
  • 純利益:22億5500万ドル(前年同期比-1%減)
  • 希薄化後1株当たり利益(EPS):2.38ドル(前年同期比+1%増)

今回、個人的には売上高が前年同期比よりも上昇することを期待していたこともあり、ニュースを見た瞬間、ガッカリしました。

20四半期(5年)連続の減収はさすがにキツイと感じました。

GAAPベースの利益と非GAAPベースの利益が大きく乖離している!


今回の決算で気になったのは、GAAPベースと非GAAPベースの収益に大きな差が出ている点です。

<GAAPとは>
「米国会計基準」の略語で、アメリカで採用されている正式な会計基準を意味する。アメリカの企業は、基本的にはGAAPに沿って決算書を作成することが求められている。

<非GAAP(Non-GAAP)とは>
GAAP(正式な会計基準)に基づかないで、企業が自主的に作成した利益額を意味する。日本語では「調整済み利益」や「調整後の利益」と表現されることが多い。

簡単にたとえると、服を着て体重計に乗るのが非GAAPで、服を着ないで体重計に乗るのがGAAPです。

一般的にGAAPと非GAAPの金額を比べた場合、前年同期比で見るとそれ程、大きな差が出ないものです。

今回の決算はEPSで見ると、GAAPベースでは前年同期比11.5減で、非GAAPベースでは+1%増となっています。

ポジティブな人は非GAAPベースの金額を見て、「非GAAPベースではそんなに収益が落ちていないから、大丈夫」と思うかもしれません。

GAAPベースと非GAAPベースの金額はいずれも利益額を意味します。

どちらを基準に捉えても、売上高は変わりません。

<GAAPベースのイメージ>
売上高100 - 費用60(本来の費用40+特別項目20) = 利益40


このGAAPベースに対して、非GAAPベースでは費用から特別項目を除きます。

<非GAAPベースのイメージ>
売上高100 - 費用40(本来の費用40) = 利益60


こういう構造になっているため、非GAAPベースの利益の方がGAAPベースよりも大きくなります。

長期的に捉えるのであれば、非GAAPベースを中心に見た方がいいかもしれません。

しかし、非GAAPは経営者が株主に利益を大きく見せるためのマジックという面もあるので、注意が必要です。

IBM 2017年1Qの損益計算書


IBM 2017年1Qの損益計算書

部門別売上高に注目しよう!


近年のIBMは売上高が一方的に落ち続けています。

これをなんとかしないことにはどうしようもありません。

部門別ではSystems(システムズ・ハードウェア)が大きく足を引っ張っています。

<IBM 2017年1Q(部門別売上高)>
IBM 2017年1Q(部門別売上高)

ただ、今回の決算で残念だったのは、コグニティブ・ソリューション以外の部門がほぼ全滅だったことです。

今、最も調子の良いワトソン関連の案件は主にコグニティブ・ソリューションに分類されます。

さすがにこの一部門だけで、他の部門の減少をカバーするのは難しいと思います。

テクノロジーサービス&クラウドプラットフォームの落ち込みも少し気になります。

今回の決算がいまいちだったのは、このテクノロジーサービス&クラウドプラットフォーム部門が伸びなかったせいだと私は見なしています。

直近2回の決算では、コグニティブ・ソリューションとテクノロジーサービス&クラウドプラットフォームの2部門が増収増益になったため、なんとか他の部門の落ち込みを吸収していました。

この点は今後、注意深くチェックしていく必要があると言えそうです。

IBMの復活はかなり先になるのか!?


もうそろそろ反撃開始かなと思っていたのに、とても残念です。

その代わり、株価が大きく下落してくれそうなので、買い増すチャンスが増えるというメリットが出てきそうです。

しばらく様子を見て、来月あたりにまた買い増します。

155ドル以下を希望しています。

株価が大幅に下がった場合、バフェットも動くかもしれません。

    <まとめ>
  • システムズ・ハードウェア部門の落ち込みが想定よりも激しかった。
  • コグニティブ・ソリューションとテクノロジーサービス&クラウドプラットフォームの2部門もやや低調だった

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