女性の声「ユカさんですか?」

わたし「?違いますけど?」

相手「そうなんですか?」


ブチッ。


電話を切ってほんの1、2分。

また非通知着信。

ひつこいなーと思いつつ出る。

相手「あなたは誰ですか?」

非通知でかけてきて、あなたは誰?ときたもんだ。

わたし「そちらはどなたなんですか?」

相手「・・・・○○○○(男性の名前)とは、どういう関係なんですか?」

はぁ~?

ていうか、名乗りもしない相手に答える必要はないと思ったので、、

わたし「どちらさまですか?」

相手「・・・・○○○○の知り合いです」

わたし「ですから、あなたはどなたなんですか?」

相手「・・・○○○○を知ってますよね?」

わたし「知ってますよ」

相手「どういう関係なんですか?」

これ、たぶん奥さんだろうなあと思ったのだけど、もう一度誰か聞く。

この時点で、わたしの頭の中で、いろんな思いが錯綜する。

相手「○○○○の妻です」

でも、わたしにはなにもやましいとこがなかったし、かといって、相手はお客さんの奥さん。切れるわけにはいかない。

わたし「ああ、そうなんですか」

相手「あなた誰なんですか?」

わたし「○○生命のものですけど」

相手「○○生命の誰ですか?」

わたし「いつもご主人の会社でお世話になってるものですけど?」

相手「会ったりしてないんですか?」

わたし「だってご主人、会社休まれてますよね?」

相手「はい。・・・でも、何度も電話してるみたいだったから・・・・」

わたし「ああ、2、3日前ですよね?わたしが電話出られなくて、何度かお電話いただいちゃったんですよ。なんか、会社で入ってる所得保障保険の内容がわからないから、って」

相手「そうなんですか?」

わたし「そんな、心配しないで大丈夫ですから」



・・・・・・・・・



そうはいっても、ドキドキした。

この奥さん、だんなのケータイチェックしてるのね・・・。

まあ、いろいろ前科はあるみたいだからなあ・・・。

こわい・・・。

ていうか、わたしの名前をなんて登録してるのかなー・・・。


それから数分後、車を運転していると、また非通知着信。

まだなんかあるのーーー。

運転中とはいえ、出ないとどう思われるかわからない。

わたし「運転中なんで、ちょっと待ってくださいね!」



相手「さっきは失礼なこといって、すみませんでした。

あの、カレンダーとか作って下さった方ですよね?それなのに、不愉快な思いをさせてしまって、ほんとにごめんなさい!」

わたし「いいえ、そんな気にしないで下さい。ていうか、そんな心配しないでも大丈夫ですよ」

相手「はい・・。友人が確かめた方がいいっていうんで。あの、わたしのこと、主人にはいわないで下さい。ほんとにごめんなさい」

わたし「あ、大丈夫ですよ。この前だって、ほんとに久しぶりにお話したんですから。これからも、よろしくお願いしますね」


ふぅ~。

疲れた。