漢方薬には、

化膿した部分の膿を出してくれるものがあります。

その名も「排膿湯」

 

排膿湯は発散作用のある桔梗湯に,

大棗(ナツメ)と生姜(ショウガ)を加えたものです。

こんな単純そうな組み合わせで、

不快なものが取れちゃうなんて不思議です。

 

漢方の生薬は読み方も不思議です。

使われている生姜は、

漢方の読み方をすると「ショウキョウ」と言って、

とても格式ばった名前になってますが、

これはただ、やおやさんで売られている

ショウガそのものなんですね。

 

生姜はよく健胃剤として使われます。

刺激性の物質を含んでいて、

神経を刺激して反射的に胃腸を良く動かします。

また、

直接的に超粘膜を刺激して、

充血現象を起こさせて消化機能を強めることで、

腸の中の腐敗したものを追い出す働きがあります。

 

ですから、

おなかが張るとか、消化不良という場合は、

生姜をうんと食べるといいんです。

ただこの場合、生姜は、

その発散作用で膿を散らすということを、

期待されて入れられているんですね。

 

そういうわけで、排膿湯は、

潰瘍、中耳炎、蓄膿症、扁桃腺炎などの

化膿疾患で、使う時期は初期か終わりごろに使われます。

 

名前が似ている漢方の処方に

「排膿散」があります。

これは枳実と芍薬と桔梗からなる漢方で、

卵の黄身とかき混ぜて飲む処方です。

面白いですね。

 

これは、

患部が緊張していて硬くてとても痛い場合に使います。

化膿が急激な、いわゆる「中期」に使うんです。

 

まだ膿ができていないとき「前期」

化膿防止するのなら排膿湯、

 

ところが化膿防止に失敗して、

もうできちゃったから

何とか最小限度に食い止めたいとか、

できかかった膿を組織に吸収されて

なくなればいいんだがな~、

という「中期」には排膿散。

 

そして結局はできた膿が熟して、

出そうで出ないという「後期」には排膿湯、

という流れです。

 

このように

 

二つの処方を症状の進行時期に合わせて

使用することを「合方」とも言って、

うまく使えばとてもシャープに治すことができるんですね。

 

漢方の宮崎薬局

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