おなかが冷えて痛くなったり、

下痢したり、食欲が無くなったりしたときに、

よく使われる人参湯。

 

人参湯は別名「理中湯」とも呼ばれ、

「中」つまり、おなかを立てなおすんですね。

 

平素からおなかが弱くて、気温差などで、

胃腸の活動が低下した人に使うんです。

夏場などは冷房や冷たいものを取り過ぎて、

体調を壊しちゃった人にも使われています。

 

甘草、白朮、乾姜、人参、各4g

から成り立っています。

 

さて、使用されている生薬の中で、

「人参」はとても有名な漢方生薬ですね。

一般的には朝鮮人参のことを言いますが、

本当は朝鮮よりは満州吉林省で採れる人参を

「吉林参」と言って、

これが一番いい人参にあたります。

人参は北方で採れるほどいいわけです。

 

「人参」は組織の機能を刺激して、

体力をつける働きがあります。

ただ、どんな人にもいいかというと

そういうわけじゃなくて、

 

急性病や余分な熱がある人、

むくんでいる人には向きません。

例えばタンパク尿が出て血圧が高い人なんかには

人参は良くないんですね

 

ちなみにお野菜のニンジンはセリ科

薬用人参はウコギ科で全く別の植物です。

 

もうひとつの生薬「白朮」ですが、

これは中国の浙江省で主に採れます。

白朮は下痢や汗を止めたり胃腸を良くします。

体内水分の偏りを正して、

余分なものを尿に出してくれる働きがあります。

 

人参湯は

消化器の機能が低下したり、病気の後で、

ナマツバやよだれが多く出て、

食欲がわかない…という状態に使われますが、

同じような症状を治す甘草乾姜湯と比べて、

全身をテコ入れする力があるために、

かなり重宝されています。

 

ポンポン弱い虚弱な現代日本人を

様々なシーンでサポートしてくれる

頼りがいのある漢方薬なのです。

 

漢方の宮崎薬局

https://www.miyazaki-y.jp/