高校生になった僕
中高一貫の学校だったから
そんなに環境は変わらなかったけど
何百人もの新しい生徒が
高校から入っていた
だから少し期待してたんだ
いじめなんて終わって
新しく生活できるかもって
ただクラスに集まったのは
クラスに1人はいる
みんなに人気者の
テンション高い人達ばかり
なぜかクラスの半分以上が
そういう人だった
僕はそういう人が一番苦手だ
上辺だけの仲良しごっこを
してるだけだから
みんな結局自分が可愛いだけだから
それでも頑張ろうって思って
なんとか生活してた
でもやっぱり
どこからか噂が広まったのか
いつの間にか中学の時と
同じようないじめが始まった
自分のせいかもしれない
またなんども考えた
でも答えは見えなくて
親にまた留学の話をした
逃げることになるってわかってる
でもどうせ人間いつか死ぬ
それなら嫌な世界で偽善者ぶるより
やりたいことを思いっきり
ぶつけてやりたかった
小学校からのいじめの話
全て話した
詳しいことは
母の涙を見ると言えなくて
簡単にだけ話して
どうしても留学したいと伝えた
「早くいってくれれば
よかったのに。」
よくあるこの言葉
そんなこと言えるわけない
簡単に口にできるほど
心は軽くなかった
正直親にはイラっとしたけど
仕方ないと思った
ほとんどの人間なんて
一般論という一般論を
つらつら並べた
ロボットのようなもの
こうきたらこう返す
ほとんどプログラミングされてる
でも結果的に留学は許してくれて
話したすぐ準備を始め
2週間後には
僕は南の島国
ニュージーランドに飛んだ
英語も嫌い
外国人も嫌い
そんな僕留学生活が始まった