今回は特定小電力トランシーバーとはどんなものなのか、どの様な用途で使えるのかを説明させて頂きます。

特定小電力トランシーバーとは、UHF帯のFM波を使用する、出力が10mW以下で交互通信(シンプレックス)の、周波数が422MHz帯~440MHz帯の総務省が定める規準を満たした、個人使用が認められた無線器機で正確には特定小電力無線局と言います。
 
レジャー9チャンネルとビジネス11チャンネルを有する20のチャンネルに、グループコードを組み合わせて使用する事が出来ます。
 
さらにレピーター中継局対応の47ch機を使用すると、中継局を介して通信距離を拡張する事が出来るので、ビジネスユースを中心に使われています。

 
物によってはトランシーバー本体が中継レピーターになる物もあります。
 
通信距離は市街地で100m~200m、見通しの良い所では1km~2kmと言われていますが、中継局を介すると100km以上も離れた距離を交信出来る事があります。
 
逆に折り畳み式アンテナモデルやショートアンテナモデルでは、カタログ表記よりも通信距離が短い事があります。


特定小電力トランシーバーは総務省が認可した事を表す技適マークが入っています。
 
これが無い物や、明らかに偽造された様なシールが貼られた物は、メーカー名と製造番号を適合品であるかどうかを確認してからで無ければ使用出来ません。
 
必要であればメーカーから技的シールを送って貰うか、商品交換をしてもらった方が良いと思います。
 
購入の目安として、安心して購入出来るメーカーを紹介しておきます。
 
・ALINCO(アルインコ)
DX(長距離交信)をメインに楽しんでいるフリラーの方々から絶大な信頼を得ているメーカーで、このメーカーのロングアンテナモデルDJP24LやDJR100DLは受信感度もかなり優秀。
 
通話音声が聞き取り易いモデルが多く、同じ価格帯の他メーカーの物に比べて性能面でのコストパフォーマンスが高い印象です。
 
性能面に特化した機種が多い分、外観はスパルタンなモデルが多い印象です。
 
・ICOM(アイコム)
国内メーカーの中でも、大手通販サイトのランキングには常に上位に入るほど特定小電力トランシーバーの個人向け販売シェアはトップクラスのメーカーで、比較的造りがしっかりした物が多いです。
 
全体的に本体の大きさがコンパクトなモデルが多いのも人気のひとつだと思います。
 
受信感度は平均的で、比較的扱い易い機種が多いので初めて特小トランシーバーを買う方が最初に選ぶ事が多い様です。
 
・八重洲STANDARD(ヤエススタンダード)・STANDARD HORIZON(スタンダード  ホライゾン)
旧パーソナル無線やアマチュア無線の老舗ブランドである八重洲無線。
 
そのデジタル簡易無線と特定小電力トランシーバー向けブランドがSTANDARDとSTANDARD HORIZONです。
外観がチープな物が多いですが、性能面はICOMと同等かそれ以上の物も多く、主に企業が業務用として購入する事が多い様です。
 
・KENWOOD(ケンウッド)
オーディオメーカーとしては相当有名なケンウッド。
 
トランシーバーのメーカーとしても結構有名で、特定小電力トランシーバーやデジタル簡易無線・旧パーソナル無線なんかもラインナップされていました。
 
特定小電力トランシーバーではコンパクトな折り畳み式アンテナモデルが多く、ロングアンテナモデルはUBZ-M51LとUBZ-BM20Rの2機種になります。
 
ケンウッド独自のラウド機能がスピーカーの音圧上げてくれるので、雑音が多い所でも聞き取り易くしてくれます。
 
受信感度も結構良く、通話品質も高い機種が多い印象をうけます。
 
外観はすっきりしたデザインのモデルが多く、液晶も結構見やすい印象を受けました。

さて運用方法ですが、基本的には決まりがありません。
 
個人的な通信、業務通信、趣味としての通信も出来ます。
 
また特定小電力トランシーバーは、資格・免許等が一切不用な為、購入後すぐに運用を開始出来るメリットもあります。
 
先に述べた通り、レジャーとビジネスのチャンネルに分かれてはいますが、特に使用領域が限定されてる訳ではありません。
 
元々レジャー向けの9チャンネル機とビジネスユースの11チャンネル機が別々に販売されていた頃の名残です。
 
特定小電力無線局の他に、購入後に登録申請を行う事で使用する事の出来る、デジタル簡易無線局と市民ラジオ局(CB)という物もあります。
 
特定小電力無線局よりも大きな出力で運用する為、より遠く離れた相手との交信が可能です。
 
免許が必要無いこれ等の無線局の総称をライセンスフリーラジオと言います。
 
アマチュア無線よりも敷居が低い事もあり、愛好家がDX(長距離通信)を試みる事も結構あるそうです。
 
出力こそ少ないものの、特定小電力トランシーバーは使用用途が幅広いので、様々な運用方法があります。
 
イベントや複数台でのドライブ、災害時の連絡用としての用途もあります。
 
町内に数台有ると、災害時の安否確認や配給情報等も迅速に行えると思います。
 
また、無線を趣味とされている方々が災害時でも運用されている事も多いので、孤立した地域の方は見通しの良い高台からであれば救援を求める事も可能だと思います。
 
ここまで長たらしい説明をして来ましたが、この特定小電力トランシーバーは他の無線とは異なり、誰でも気軽に使えるのが最大の魅力です。
 
価格帯も¥8000台から¥30000台と幅広く、狭いエリアで使用するだけならばコンパクトなモデルも十分に使用出来ます。
 
という訳で、今回は特定小電力トランシーバーがどの様な物かを紹介させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?
 
正しい運用を行う事で、手軽に便利に楽しめるので、是非とも買って遊んでみて欲しいと思います。
前回STANDARD MODの紹介をさせて頂いたのですが、今回はMAKO SHORTYです。
 
はじめに書いておきますが、このセットには本来付属されるはずの予備のOリングやネジ類・チャフは付属されていません。
 
その事を踏まえて納得された方だけ購入される事をお薦めします。

遠目から見ると一体感のある感じなんですが、細かく見ると結構粗があります。

まずはドリップチップ。
 
もう少しちゃんとマスキングして欲しい所ですねf(^_^;
 
ドリップチップの内側にまで塗料が跳んでます。

MAKO SHORTYのロゴが薄くて見づらいですね( ̄▽ ̄;)

このセットのMAKO SHORTYは、パーツがセットされた状態で塗装されたのか、エアフローの一部にも塗料が。

ドリップチップを外すとトップキャップとの境界面も塗装されていません。
 
やはりパーツがセットされた状態で塗装された様ですね。



上の写真がセットの物です。
 
シリアルナンバーが付いてませんね。
 
とまあここまではネガティブな部分をお見せしましたが、機能的な面では普通のMAKO SHORTYと何ら変わりません。

デッキはシンプルな3ポール構造で、ワイヤーホールはかなり大きめです。
 
ボトムのOリングは二重になっているのでリキッドの漏れを極力防ぐ構造になっています。
 
またフラットな設計の割りにはウェルも深く、リキッドの保持量も結構あります。

エアフロー兼用のトップキャップは内側がほんの少しだけすり鉢状になっています。
 
という訳でここまで紹介させて頂きましたが、結論からするとブラックのSTANDARD modとブラックのMAKO SHORTYのセットが欲しい方向けといった感じです。
 
STANDARD mod・MAKO SHORTY共に良い商品だとは思いますが、個人的にはバラで購入した方が良いと感じました。
 
やはり外装の塗装に関する仕上げの状態やMAKO SHORTYに付属されなかったOリングやチャフ等、永く使う為の必要条件が満たされて無い事が大きいですね( ̄▽ ̄;)

今回はアメリカの最大手ブランドbeyond vapeの玄人向けブランドARIA Builtより、ARIA Standard modとbeyond vapeのローハイト系RDAのMAKO SHORTY、この2つがセットになったスペシャルエディションのCerkote Bundleを紹介します。

まず始めにこのセットにはMODとRDAしか入っておりません。
 
通常MAKO SHORTYを購入すると、替えのOリングやネジ類やチャフが付属されますが、このセットには含まれておりませんのでご了承下さい。
 
注意
今回紹介するMODはフルメカニカルのハイブリッドMODです。
 
いわゆる安全装置が一切付いて無いうえ、ロック機構なども無いので、バッテリーの管理やアトマイザーの接続など、ある程度メカニカルMODの知識のある方以外には購入はお奨めしません。
 
また、一般的なクリアロマイザーで使用すると、ショートの原因になりますので使用しないで下さい。

今回はAmerican vapeさんの柏店1周年記念セールでお手頃価格で購入させて頂きました。
 
ご覧の様にリキッドとバッテリーがセットになっていながら、定価より¥3000以上安く購入出来ました(^^)

箱を開けるとMODとRDAがセットされた状態で入っております。
 
かなりコンパクトなMODです。

ガードが3枚入っており、それぞれマグネット使用法・ワランティカード・クレーム云々書いてある物があります。
 
まずはStandard modから。

ボトムにARIAのロゴが刻印されてますね。
 
シンプルなチューブですが、このロゴがある事で引き締まった印象です。

スイッチにはお馴染みのナイフと月桂樹のシンボルマークとシリアルナンバーが。
 
しかしよく見ると、縁に何か着いてますねぇ。

その正体は塗装の下地塗り塗料です。
 
まぁアメリカ製ってこういう事ありますねw
 
このMODはフルカッパーにブラックの特殊なコーティングが施されています。
 
beyond vapeのサイトには摩擦と薬品に強いコーティングとありましたが、結構剥げ易そうですf(^_^;
 
さてMODの構造なんですが、いわゆる普通のハイブリッドとは少々異なる作りになっています。

右側がトップキャップで左側がボディになります。
 
トップキャップの内側に黒いワッシャーの様な物が見えると思います。
 
これは絶縁材で、バッテリーの+端子が触れても通電されない様な処理がされています。
 
左側の奥にはスイッチが見えます。

購入時にはこの様にスイッチにマグネットが貼り付いています。



マグネットの片面にはマイナスの表示があります。
 
この面をバッテリーに貼り付けます。
 
このMODはスイッチがスプリングでは無く、マグネットの反発力を利用しています。

スイッチを入れた後バッテリーを+端子が上になる様に入れます。
 
マグネットの反発力でバッテリーが浮いた状態になります。
 
ここからが普通のハイブリッドMODと大きく違うところです。

この様にアトマイザーを着けずにトップキャップを閉める事が可能です。
 
先程トップキャップの裏側に付いていた絶縁材がここで役立つ訳ですが、このMODの特徴でもあるマグネットスイッチ構造によりマイナス端子にスイッチが触れない設計による恩恵が大きいです。
 
普通のチューブMODからハイブリッドに移る方にはとても有り難い設計であると思います。
 
スイッチの押し心地はやや硬めですが、マグネットスイッチ特有のふわっとした感じが結構良い感じです。
 
レスポンスはハイブリッドならではの速さで、ストレスを感じる事無くVaping出来ます。
 
写真枚数の制限がある為、今回はここまでです。
 
次回は今回のセットのMAKO SHORTYを紹介します。