-sin- #74

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彼女はやっぱり気だるそうにしながら教室を出て行った

「平手さんが呼び出しって...」

由依がぽつりと呟いた

「確かに。」

「どうしたんだろう。」

彼女の格好が制服ではないということ以外は特に問題と思われることはない

服装に関してはいまさらという感じがして、それで呼び出されたとは考えにくかった


チャイムが鳴り、担任が来てHRが始まるがなにごともなく進んでいた

おそらく担任は彼女が呼び出されていることを理由も含めて知っているのだろう

HRが終わっても彼女が教室に戻ってくることはなかった

彼女がいない時間が長くなればなるほど不安な気持ちに駆られる

「理佐...」

「...ん?」

「心配しなくても戻ってくるって。」

私の様子を見兼ねてか由依が声をかけてくれた

「うん...」


結局、彼女が戻ってきたのは2時間目が終わった頃だった

教室に入ってきた彼女の表情を見ると、悲しさや怒り、悩みなどが入り混じっているような複雑なものだった

彼女が戻ってきたら事情を聞こうと思ったが、到底そのようなことができるような雰囲気ではなかった

どうすればいいのかと考えていた時、スマホに1通メッセージがきた

(昼休み、一緒に食べない?)

紛れもなく彼女からだった