言葉というものは、受け取り側と発信側、それぞれの状況で
伝わる意味が大きく異なるので、自分の感情や思いを完全に
伝えることは不可能では有ります。
言葉自体も時代により変化し続け、我々の生活している状況や
周りの環境も当然のごとく半永久的に変化し続けています。
我々は不確かなもの、つまりいつ消えるか判らない周りの人間や
いつどの様に変わるか判らない環境に囲われて、影響を受け続けて
生き続けなければ成りません。
何か絶対的なものを得ようと、必死に煩躁する・・・。
金をたくさん稼ごうとする人もそうでし、
名誉を得よう、有名になってやろうとする人もそうでしょう。
周りが羨む様な有名人や金持ですら彼らは何も、
確かなものは手にする事が出来ないのです。
愛だの魂だのは永遠だなんて言う人もいますが
果たして確実にそうなのかは証明はまた不可能です。
ただただなんとなくそうであった方が良いような気がするだけの錯覚の様な
ものなのかもしれません。
「ケーエスさん。 辞めんといてーなー。」
こんな事を出先で最近は言われ続けております。
この「辞めんといて。」という言葉・・・。
この言葉は、僕の文章力が無い事はさておき、とんでもなく有難い言葉です。
それと同時に・・・。何と言って良いか、よくわからないのですが
とても悲しくつらい言葉でもあります。
感謝と苦しみとが同居している素晴らしい言葉です。
今の僕にとっては。と言う事です。
この言葉は永遠にどこかで自身が持ち続けられるのではないかと
錯覚してしまいそうです。
ケーエス商会は亡き先代の土岐社長の34年間から私の代19年間までトータル53年間を
この有難い苦しい言葉を頂く素晴らしい方々と過ごして参りました。
「辞めんといて-な」この言葉を先代にも聞かせたい。
彼が聞いたらなんて答えるんでしょうか?
心の底から感謝するに違いありません。
と同時に少し困ったりするんでしょうか?
去年の末からもうそろそろと考えておりましたが、。
僕も元気なうちに、終わらせた方が良いという結論に至りました。
今期3月末日を持ちまして、営業終了させて頂きます。
本当に長い間、当方ケーエス商会にご尽力賜り有難う御座いました。