Smithのコア授業:Marketing | University of Maryland Smith MBA 日本人在校生ブログ

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こんにちは、1年生のSです。

 

我々Smith MBA生たちは今、秋学期(8月~12月)を終え約1ヶ月間の冬休みを謳歌しているところです。

 

1年生の秋学期はすべてコア科目(必修科目)で占められており、1学年100人を50人×2クラスに分けて、Finance, Accounting, Economics, Data Model, Leadership, Marketing, Strategy の7科目について学んでいきます。

入学して最初の学期ということもあり、我々1年生たちは各々が様々な困難に直面し、もがき苦しみながら、色々なことを学び、感じ、吸収してきたと思います。

そこで、秋学期を終えた今、我々1年生が最初の学期で学んだこと、感じたことなどを、科目ごとに振り返り、これから数回に分けて連載していきたいと思います。

 

初回である今回は、Marketingについてお話ししたいと思います。

 

 

この科目では、実際の企業の事例を使ったケーススタディのスタイルで、4Pや5Cなどの基本的なフレームワークから、営業員のインセンティブ報酬のあり方、エクセルを使ったデータ分析によるマーケティング戦略の評価・改善手法まで、1回の授業につき1つずつ事例を取り上げながら幅広くマーケティングの基礎を学んでいきます。

担当するDavid Godes教授はもともとHarvard Business Schoolで長年教鞭をとっていた高名な方で、マーケティングの基礎をバランスよく学ぶことができるよう、大変よく練られたカリキュラム設計になっています。

また、他のBusiness Schoolに通う友人たちの話を踏まえると、他の学校と比べて比較的データ分析の要素が少なく、どちらかというと文系的な授業内容になっていると言えると思います。

 

また、扱われる企業・事例も消費財メーカーから金融業、製薬業、NPOまで多岐にわたっており、様々な業界で活用できるMarketingの手法を学ぶことができるよう設計されています。

 

                  

授業で扱った企業・商品の一例

 

私の場合、この授業で扱われる業界や米国企業について馴染みのない場合も多く、当初は予習段階で戸惑うことも多少ありましたが、この授業を通して普段なかなか知ることのなかった業界について学ぶことができたり、アメリカの企業文化について学ぶことができたりと、単にMarketingを学んだだけでなく、副次的効果を得ることもできたと思っています。

また、私はこれまでMarketingに関する業務経験や知識が全くなかったため、BtoBビジネスにおけるソーシャルメディアの活用手法や、NPOが行う社会貢献事業に関するマーケティング手法など、新しいマーケティング手法やマーケティングの守備範囲の広さについて新たな発見が多数あり、マーケティングがもつポテンシャルに大変魅力を感じることができました。

 

そして、この授業の特色の一つは、学生たちのディスカッション中心で授業が進んでいくという点にあると思います。

授業は1コマ2時間なのですが、題材となる事例について学生たちが予習内容を踏まえて各々の意見を述べて議論していく時間が約1時間半以上にも及び、最後の20~30分で教授がまとめのレクチャーを行う、という形式で進んでいきます。

議論の最中、教授は頭ごなしに否定したりせず、学生たちの意見を最大限尊重しつつも、上手に議論を重要な論点に誘導していってくれます。また、授業の最中に題材となる企業・商品に関するCMなどの動画もふんだんに織り交ぜ、それについてその場で考え、また議論を重ねるというスタイルであるため、常に学生の興味・集中力を保たせるような工夫もされています。

 

授業で取り上げられたCMの一例

 

この科目は、成績の50%がClass Participation(授業中の発言等)で評価されるということもあり、議論の最中は常に5~10人の学生が挙手していますし、時にはクラスの半数近く(20人ほど)が挙手をしているときもあるほど、クラス全体が非常に積極的に発言する雰囲気になっており、コア科目の中でも特に活気のある授業であると言えます。

 

このように発言の活発な授業というのは、日本人学生たちにとっては比較的苦労も多いかもしれませんし、実際、私も最初は苦労しました。

私の場合、最初の2回ぐらいは予習段階で「よし、ここの論点について発言しよう」などと数か所に発言ポイントを絞って心の準備をして授業に挑んでいたのですが、実際その論点に話が及んだタイミングで手を挙げても、周りに何人も挙手しているクラスメイトがいるため、なかなか教授に当ててもらえない、という場面に直面し、的を絞った準備では通用しないことを痛感しました。

結果、予習段階で満遍なく、どの論点についても対応できるように準備するようになったと同時に、あまり自信がない論点についても、一連の議論の流れに注意を払ったうえでその場で考え、勇気を持って発言してみる、という積極性を身に付けることができるようになりました。

 

この点については、アメリカ人の学生たちに、「「アメリカでは、間違った発言をしても誰も非難したりしない。その代わり、発言しなかったら参加してないと思われるし、何も考えてない、何も理解してないのかと思われるから、今後もどんどんその調子で臆することなく発言した方がいいよ。」とアドバイスをもらったこともあり、この授業を通して授業への参加スタイル、発言の重要性についても多く学ぶことができたように思います。

 

また、この授業では、自分たちでメンバーを自由に選んで3~4人一組のチームを作り、自分たちで好きな企業・商品を一つ選んでそれについて約2ヶ月間かけて現状のマーケティング分析&改善提案を行う、というチームプロジェクトが課されます。

このプロジェクトでは、メンバー構成から対象商品、2ヶ月間という時間の使い方(time management)に至るまで、すべて自分たちに委ねられており、自由度が高い分、非常にチーム力が試されるものになっています。

更に、最終的な成果物としては、一般的なレポートに加えて、ビデオクリップによるプレゼン資料も作成しなければならず、この点で多少のcreativityも求められます。

 

私の場合、普段会社ではなかなか体験できないようなメンバー構成にしたいという思いがあったため、アメリカ人、ドミニカ人、コンゴ人の女性3人+私(男)というチーム編成にしました。こうしたメンバー編成にした甲斐もあり、ミーティングでは毎回私にはない着眼点やメンバーに対するきめ細い気配りなどがあり、team building やleadershipという点でも非常に多くを学ぶことができました。また、ミーティングの合間に行われるファッションの話やショッピングの話など、ガールズトークに参加させてもらえたことも貴重な経験となりました。笑

また、私のチーム以外では、地元企業を題材に選んで実際に経営者にインタビューを行うなど、企業が多くあるDCの特性を生かした活動を行っていたチームもありました。

 

以上のように、本授業では、Marketingの基礎について幅広く学ぶカリキュラム設計になっているだけでなく、そうした知識を、主体的・積極的に習得することができるように設計されており、単なる表層的な知識ではなく、より実体験に近い形で頭に定着するよう、効果的な学習スタイルが取られていると思います。

また、それと同時に、Marketingだけでなく、team building やleadershipのスキル向上、授業中の発言に対する抵抗感の払拭、アメリカの企業文化の習得など、様々な副次的効果を得ることもできる授業だと思います。

 

 

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