普段の料理で、
「●●の素」とか冷凍食品とか
使わないのですが
今日スーパーで買い物していて、ふと目に入ったこれ。
気になって買ってしまいました(笑)
しかし!
そのまま裏面表示通りに作れないのがわたし…。
つい勝手にアレンジしてしまいます。
昔、わたしがハウス食品で商品開発していた時は
一つの商品に何か月もかけて
試作に試作を重ねて味を作っていったので、
商品以外の味を足されたりすると、
「ちゃんと味作ってるんだから、裏面表示通りに
分量守って作ってよぉぉ~(号泣)!」
って思ってましたが…、
消費者の側に回ると
あれこれアレンジしたくなるのが人情ってもんですね~(笑)
この商品も、分量以上の具とか
プラスの野菜とか(笑)
でも、美味しく出来ましたよ。
写真がイケてないけど…(-。-;)
やっぱりある程度、市販の商品は
味がまとまるようになってるね。
「万人受けする味=ふつうにおいしい味」ってことなんだけど、
こ れ が!
簡単なようで一番難しい。
おいしいの定義が人それぞれだからね。
そもそも「ふつう」って何?じゃない(笑)?
例えばラーメン屋さんとかだと、
コアなファンに強烈に求められる、尖った味でOK。
「うちの味はこうだから!!嫌いな人は来なくていいから!!」
っていうスタンスで成り立ちますが、
スーパーに並ぶような加工食品は「無難」を求められます。
やっぱり家庭に馴染むような味付けにしないと
リピートしにくいので。
ちなみに、、、
ガリガリ君は、ラーメン屋さん戦法で
見事当たってますよね。コンポタ味のアイスとか
有り得ないでしょう普通は。
でもちゃんとヒットした。攻めの商品開発ですよね。
(PRとかの戦略勝ちもありますが)
逆に、同じアイスでもハーゲンダッツ。
こちらの商品開発力もすごいと思います。
主力商品はバニラですが(多分)、
季節ごとにいろんなフレーバーが出てきます。
それぞれハズレがなく、大体おいしい!
意外なフレーバー、と言っても
コンポタとかの「ウソでしょ!?」という意外じゃなくて、
「ほうじ茶ラテ」とか「へ~~そういう感じもアリなんだ!」
みたいに思わせる感じ。
逆に、ラインナップが全て美味しいので
ハーゲンダッツのどの味が一番好き?と聞かれた時
「どれも美味しい」って返答をする人って
多いんじゃないでしょうか。
どちらも商品開発のスタンスだと思います。
一部のコアなファンを狙う味作りも
一種の賭けのようなモノだし、
万人受けする味作りも、かなり精度が求められますし。
どちらにしても、商品開発する側としては
基本の味を知っていながらも
食のトレンドにアンテナを張り、
それを再現・表現する力が求められるんですね~。
ということで、
食品も商品開発は奥が深いのですよ~(笑)!!
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