参考にしてみてください( ´▽｀)
（ほかのブログに書いた記事の転載です）
大規模リフォームに関連した情報を検索して見ていると、「要望をまとめておきましょう」という記述に出会うことがよくあります。自分が何をしたいのか、というポイントを紙に書いたりして渡すと、具体的に情報としてリフォーム会社の担当者に伝わるので、思っていることが正確に伝えられるところを意図したものです。確かに要望がぼんやりした状態で何をしたいのかを伝えようとしても、自分たちの生活スタイルや考え方を理解してもらおうとするのは難しいということになります。
ところが、いざ自分たちがリフォームで何をしたいかと尋ねられても、うまく伝えられないことがあります。それは、そもそも「何ができるのか、ということが分からない」というところに原因があります。暗い部屋を明るくしたいと思っていたとしても、「明るくすることなんてできないだろう」と思い込んでいたら、きっとそんな要望は伝えずに終わってしまいます。自分の中で「これぐらいならできるだろうな」と想像できることの範囲内で要望を伝えるにとどまってしまうのです。古いから新しく、とか傷んでいるから直してほしいというような、修繕レベルであればそれでも構わないでしょう。ところが、大規模リフォームだからこそできるようなことがあったとしても、そのままではプロとしてのより良い提案をしてもらえる確率はとても低くなってしまいます。なぜなら自分が思う要望を伝えても、「あなたの気持ち」が伝わっていないからなのです。
では、どのようにしたらより良い提案やアドバイスを引き出すことができるのでしょうか？それは、「要望をまとめる」ということを止めるのです。ただ業者の担当者に何も伝えない、というのではありません。自分で考えて要望を作り上げるのを止めるということなのです。要望ではなく、日ごろの生活の中でストレスを感じているところ、心配な点、友人の家を見て「素敵だなぁ」と思ったところ、などをまとめようとせずにどんどん書き出しておくのです。まとめる必要は一切ありません。むしろ家族全員で思っていることを箇条書きにしてどんどん書き出していくのです。また、家族のそれぞれの時間の過ごし方をイメージしてみて、これからの生活の変化がどうなっていくか（予測）、どのようにしたいか（気持ち）についても家族の中心となる人が書き出しておくのも有効だと思われます。
あくまでもあなたの生活を理解し、より良い暮らし方を提案するのはリフォーム会社の方であるべきです。それでこそ各会社や各担当者の力量が試されますから、本当の意味でよい会社選びができるようになるのです。こちらからやりたいことを書き出して価格だけを見比べるというのでは、単なる入札でしかありません。自分の家は公共工事の建物のように決められた仕様で金額を比較するものではないはずです。むしろ内容がまとまっている必要はないので、日ごろの生活や家族が考えていることをありのまま書き出して、最良のプランニングのための材料としてリフォーム会社側に提供する。そしてそこから生まれてくるワクワクドキドキの提案を受け取る。そういった方法の方がこちらから指示した内容が形にされるよりもずっと楽しく、またプロの素晴らしいアイデアを手に入れることができるようになるのです。
要望はまとめようとせず、自分が結論を用意しない。あまり言われていないことですが、規模が大きくなればなるほど、リフォームにはこういった秘訣が必要になるのです。
ワクワク・ドキドキの提案をしてくれるリフォーム会社と出会いたい。
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