岸田総理と植田日銀総裁が会談。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

岸田総理と植田日銀総裁が会談。

1.4月10日、岸田総理より植田日銀総裁に対して辞令交付後、総理と日本銀行総裁の面会が行われました。出席者は、政府側は、岸田総理、松野官房長官、鈴木財務大臣、後藤内閣府特命担当大臣(経済財政政策)の4名、日銀側は、植田日本銀行総裁、内田日本銀行副総裁、氷見野日本銀行副総裁の3名でした。

 

2.総理からは、「新しい資本主義」の下、構造的な賃上げなどを通じた「成長と分配の好循環」を実現し、日本経済を新たな成長軌道に乗せていきたいとの発言がありました。また、植田総裁からは、賃金の上昇を伴う形で2%の「物価安定の目標」を持続的・安定的に実現できるよう、金融緩和を継続していくことが適切であるなどの発言がありました。

    

3.鈴木財務大臣から財政健全化による信認確保について発言があった後、後藤経済財政大臣からは、国内投資拡大や研究開発の促進による生産性の向上、そして、価格転嫁を通じたマークアップ率の確保による賃上げ、その両者を「車の両輪」とし、「成長と分配の好循環」の実現に向けて、責任を持って取り組んでいく旨発言しました。

 

4.その上で、 

  ①政府及び日銀として、引き続き密接に連携を図りつつ、経済・物価・金融情勢に応じて機動的な政策運営を行っていくこと、

  ②2013年以降、政府と日銀は「共同声明」に沿って必要な施策を実施し、デフレではない状態を実現したという意味で共同声明の考え方は適切であり、直ちに見直す必要はないこと、

  につき認識の一致をみました。

 

5.ちなみに、黒田前日銀総裁も植田新総裁も教育大(現筑波大)附属駒場高校の先輩になります。今後とも、マクロ経済運営に万全を期してまいります。