国道361号神谷地区数次にわたる法面崩落。
1.7月豪雨が続く中で、国道361号神谷地区で数次にわたり法面崩落が続きました。
①7月12日 L=20m、sl=30m、V=500㎥
②7月24日 L=55m、sl=70m、V=1,500㎥(①の再崩落)
③7月28日 L=30m、sl=30m、V=1,000㎥
④7月29日 小規模崩落(①、②の再崩落)
現在、通行止めは続いており、木曽国道19号との連絡は奈良井線による迂回通行となっています。
2.当初、県建設部によれば、雨が上がって安定すれば土砂を取り除いて早期に復旧できる見通しとのことでしたが、状況把握のために、8月4日に地滑りを測定するための地盤伸縮計を5基、監視カメラを2基設置し観測を始めたところ、観測開始から約1週間、雨量は全くない中で最上部の伸縮計に連続的な微動(総微動長3mm程度)が観測されました。また、調査により50m離れた②と③の法面全体が1つのクラックでつながっていることも確認されました。
3.こうした事態に、急遽8月12日には、大畑県議、県の建設部長、木曽建設事務所長、木曽町町長、議長等とともに現地を視察しました。無降雨での変動は、地滑りが活動していることの現れであり、上下端が同時に動いている可能性もあります。これからの降雨時には十分に警戒する必要があります。今後、専門家の地質調査を進めるとともに、仮橋の設置等も含め、まずはできる限り早い一車線の確保をした上で、復旧を進めていきたいと考えます。国としても県とよく相談の上、国の災害復旧事業の査定を速やかに行うこととします。
4.国道361号の地域高規格道路姥神峠延伸については、国土交通省の進める重要物流道路の指定にあわせて、国の補助事業として事業化を進めることで、国・県でも調整を進めていましたが、今回の361号の法面崩落による通行止めも踏まえ、1年前倒しして調査に着手することにしたいと考えています。