亀田誠治とスピッツ~バンドがブレイクすることについて考えた | Take notes(別館)

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昔、どうしても観たかった人が出るジョイントライブを、クラスメートの兄貴が主催しているのを知った。スタッフやるからと押しかけさせて貰ったが、殆ど何もせずにタダで聴いていた。
出演者は、その頃インディーズで活躍していたバンドが主体で、ややパンク系が多かったかもしれない。
ギターオタクな僕は、“このレスポール、何年製だろう?”と出番直前の出演者に危うく訊いてしまいそうにもなった。

その時、スピッツを初めて観たのだ。
他のバンドと比べると、やや浮いている感はあったが、彼らの音楽性は当時から確立していたと記憶している。
勿論、草野マサムネのクリスタルボイスは群を抜いて目立っていた。

"これは売れる"と直感した。
僕がそう思ったグループの2組目だった。
しかしながら、その後、一向にメジャーデビューの情報が入ってこない。忘れかけていた頃に、ひっそりと雑誌で広告を見て心配になったのは、杞憂に終わった。
ご存じの通り、ドラマの主題歌に選ばれるなど順調に活動を続け、不動の人気を得ていくようになる。

亀田さんの動画↓を観ていて、そういえば...と思い出したので書きたくなってしまったというワケ。



僕は色々聴いてきて、バンドがブレイクするのに必要条件が2つあると思うようになった。

まず最初は、ボーカルの声質だ。
多くの人が心地好いと感じる声を持っているかどうか。

ジャーニーを例に挙げるのが分かり易い。
彼らは、ボーカリストが何人変わろうと、全盛期のメンバーだったスティーブ・ペリーに似た人を選ぶ。
つまり、ボーカルも楽器の一部であり、自分たちが何をすれば受け入れられるのかという、勝ちパターンを知っているということだ。日本で言えば、ビーイング系がヒットチャートを席巻した時のやり方に似ている。

コレに合わせて、印象的な歌メロを作るスキルも必須だ。
これも、声同様に努力を超えたところにあるような気がしている。
初めて聴いたのに、フレーズが耳にこびりついてしまった経験が無いという人はいないだろう。そういうメロディーを生み出せる人たちだけが、その他大勢から突き抜けていく。

初めての曲を耳にした時、この2点がクリアされていれば多くの人の心を動かし、多くを知りたいと思うはずだ。


最近の実例でいうと、あるバンドのメンバーが他人の曲をカバーするのを聴いて、素晴らしい声を持っていることに気づいた。
他のカバー曲を聴いても、ちゃんと実力を持っていることは明白。

それなのに、バンドでは違う歌い方をしているのは曲作りの中心になっていないからだ。すごくもったいない。
いきなり変えるというのは難しいだろうが、宝物をドブに捨てている感がすごかった。

アナウンサー同様にボーカリストの声は武器であり、それを活かすメロディーを作って初めて多くに伝えられる。それが分かっていなければ、おそらく人気は拡大しない。



★追記
ちなみに、この時に海外から招聘したバンドが、その後アメリカのビルボードで1位になった時には吃驚した。
会場前方にいたパンクスに”帰れ!”とか言われていたくらいだから。