先輩のお姿に感謝を込めて

浜畑賢吉さん。劇団四季の大先輩。

7月2日にご逝去されました

最後に会話させて頂いたのは2020年😥

稽古場でニアミス

「浜さん！私別の稽古場に居たんです。今どちらですか？」

「なんだよ！もう帰ってきちゃったよ」etc

その後コロナ禍になり。。

でもFBにコメント下さったり「いいね👍」してくださるだけで何だかホッとしてしまう。

そんな温かい先輩でした。

残念ながら共演させて頂いたことはなく。。

きちんとお話し出来たのは四季を退団してから。

2007年

九州ブロックPTA研究大会　大分大会記念行事

ミュージカル「ここは命の星」という作品に浜さんがゲスト出演された事がきっかけでした。

私は振付助手・スタッフとして

大分の子供達と闘っておりました

（オーディションで選ばれた子達を短期間の稽古でミュージカルの舞台に立たせるという企画）

作品がある程度形になり、いよいよ浜さんが稽古に入られるという日の事をはっきり覚えています。

プロの役者さん・そして大先輩である方がいらっしゃる緊張感。

でも出演する子供達はミュージカル初めて！舞台に立つのも初めて！の子達もたくさんいて💦

失礼のないように！と思ったあの日😅

でもそんな私は薄っぺらだったと思い知らされた。

浜さんはとても穏やかに

マイペースに

ご自身のやるべきことを淡々と確認された。。

大分の子供達に和かに接され

はいOK！今日は終了！みたいな1日目

全てがスマートで素敵だった

でも浜さんは我々スタッフの事はめちゃくちゃ見ていらした！

それは、その後の食事会でよーくよーく分かった

プロがしっかり支える！

短い時間でしたが、この作品が本番を無事終えるプロセスの中で、私は浜さんにスタッフ側として、たくさんの事を教えて頂きました。

そしてたくさん可愛がって頂きました。

「カナは子供達を見るのが得意だ！伝えていけよ」

と仰って下さった言葉は宝物です。

呑みながら、四季の昔話も沢山してくださいました

「その話を聞いてから作品に立ちたかった！」と思う逸話もたくさんあって。

そしてちょっとお酒が回っていい気分の浜さんが

お魚の身をほぐしながら

「これカナにあげるよ！財布に入れると良い！」

と下さったのが鯛の鯛😅

「何ですかこれ〜💦」と言ったら

素晴らしい縁起物だと。。

お優しくて

大先輩に向かって失礼ながらお茶目だなと思う部分もたくさんお見かけした浜さん。

報道が出る前に。。

奥様や先輩方にお計らい頂き、お別れのご挨拶に伺いました。

穏やかなお顔で眠っていらっしゃいました

「浜さんに教えて頂きたい」と思う事があったので

コロナが落ち着いて、なぜすぐに出向かなかったのだろう！と後悔が込み上げて涙が出てしまったけれど

浜さんからはなんだか変わらず

そこに「居て・受けとめて（聞いて）語って」くださるような空気を感じ

「これから子供達の稽古に行きます！しっかり頑張ります！」と誓ってきました。

浜さんがある時、メッセージを下さいました

「自分の芸に対する心と、若者を育てる情は何の狂いもない。しっかり次世代に繋げていくよ！」

大阪芸術大学・舞台芸術学科長でいらした浜さん。

浜さんに出会い、学んだたくさんの若者達が、今舞台で活躍しています。

浜さんの思いを繋いで欲しいです

そして私も。。子供達に伝えていきます

浜さんが見せてくださったお姿に感謝を込めて。。