わらぶき屋根 | 就労継続支援B型事業所スマイルラボのブログ

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札幌市北区、地下鉄南北線『北18条』駅から徒歩5分にあります。
利用者さん一人ひとりに伺って一緒に行っている“アセスメント・オーダーメイド系”です♪ 
見学は随時受け付けております。現在、利用者さん大募集中です。

 私が生まれた家は、わらぶき屋根の上に苔や草が生えていた。

家壁は粘土と藁を混ぜたものを全体に塗ってある泥壁であった。

入口から家に入ると土間があり、長い年月で踏み固められた事が分かる。

室に入る登り1段は毎日綺麗に水拭きをしている母の姿が浮かぶ。

もちろん室の中も板の間の室も黒光りして綺麗なのだ。

その室のちょっと左に寄った所に囲炉裏があり、朝はその囲炉裏で麦飯を大きなお釜で炊くのであった。

囲炉裏の中央に祖父が1日ずーと座っているのだ。

煙管でタバコを吸ってはゴホゴホと咳をしているのだ。

時々「お前ら俺のメガネどこさやった」と大声で叫ぶのだ。

私は5才くらいだったが負けずに「ジジの頭にのっている。この前もそうだったよ!」と言い返すのだった。

その頃の楽しみは桑の実やグミ、グスベリー、野イチゴ、秋は山ぶどう、冬はオンコの赤い実を摘んで食べていました。

山菜もよくとれて、セリ、ワラビ、フキ、コゴミなど...

秋は美味しいキノコも沢山ありました。

水は山の湧き水で泉のように湧き上がっていました。

とても綺麗な水で冷たくて、水道水よりも美味しかったです。

風呂は五右衛門風呂でした。

風呂のない家もあり、家族でもらい湯に来ていた人もいました。

決して裕福ではない生活でしたが、両親に愛され育ちました。

私は時々あの頃に戻りたいと思う時があります。

懐かしく幸せだった日々に。

         ちっこ