こんばんは。いつも御世話になりありがとうございます。

今週になりインフルエンザがかなり流行ってきました。一昨日は当院でも8人の方の感染を確認しました。
急に増えたと思ったので、兵庫県の感染状況(インフルエンザによる学級閉鎖の状況)を調べたところ、やはり今週から急に増えたようです(兵庫県インフルエンザ情報センターHPより)。

正確な情報ではありませんが、神戸周辺では6割ほどがA型なのに対し、西宮では7~8割方がB型の印象です。一般的にまずA型が流行ったあと、遅れてB型が出てくるのですが、西宮では9月に一度、インフルエンザの小さな流行がありました。その影響から、他の兵庫県の発生状況とは異なり、A型ではなくB型が多くなっているのではないかと考えます(あくまで僕の仮説ですが…)。

なおA型は、抗原の変化が早いため、感染性や症状が強く、早くに流行が見られます。それに対しB型は、抗原の変化がゆっくりなため、感染性はそんなに強くありません。熱も高くならず重症感が低い場合が多いです(抗原の変化が少ない分、抗体で重症化を防げるため)。またB型は腹痛、下痢、嘔吐などのお腹の症状が見られる事もあり、胃腸炎と間違えられやすいです。

B型は37℃台の熱で元気な場合でも感染している事があるため注意が必要です。

もちろん重症なA型は怖いのですが、軽症なB型はインフルエンザの自覚なく学校や職場に行く事があるため、感染が広まるという意味では怖いと言えます。

今はどちらのインフルエンザも流行っており、どちらかに感染した後でも、もう一方の型に感染する可能性があります。もう感染しないと安心せず、うがいやマスク、手洗いなどでしっかり予防してください。

(ちなみにノロウイルスと思われる胃腸炎も流行りだしてますので、こちらも気を付けてください・・・)