起立性調節障害について②

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こんにちは。いつも御世話になりありがとうございます。もうすぐ12月で今年もあと1ヶ月ですね。本当に月日の流れは早いものです。

前回に引き続き、今回も起立性調節障害についてお話をさせていただきます。

起立性調節障害は、症状が様々なため診断が難しいとお伝えしました。他の病気の可能性もあり得るため、色んな可能性を考え診察や検査をしないといけません。少なくとも血液検査や心電図は行う必要がありますが、症状によっては、頭のCTや心エコー、脳波なども必要になります。

診断を付けるために「起立負荷試験」という検査が大切になります。簡単に言いますと、安静にして横になっている時の血圧、心拍数と、立っている時の血圧、心拍数を測定し、その変化を比較する事で、自律神経に異常がないかを調べる検査になります。

10分ほど横になり、その後、10分ほど立ち続けてもらい、その間に血圧や心拍数を測り続けます。一般的には普通の血圧計を使い、何度も測定を繰り返すのですが、当院では、フィノメーターという少し特殊な検査機器で検査を行っています。兵庫県でも他に4台ほどしか設置されていない珍しい機器なのですが、これがあると、刻々瞬間の血圧や心拍数を連続して測定する事が可能で、検査中の変化をグラフ化して表示する事が出来ます。どのようにしんどいかという事を目で見て把握出来るので、病気の状態が良く分かるという優れものです(検査に特別な料金はかかりません)。

起立性調節障害の診断がついた場合は、説明と治療になります。今まで何の病気か分からず苦しんでいた方に、こういう病気なので治療をすればちゃんと治る事を説明するだけでかなり落ち着かれる場合が多いです。

血圧を上げる事が重要になるので、血圧を上げる薬を飲むこと、血液を増やすためにしっかり水分を飲むこと、塩分をしっかり摂ることを説明します。無理な運動はしない、しかし体調が良ければ散歩や体操などの運動を心掛けること、暑さには気を付けること、立ち上がる時はゆっくり立ち上がること、立ち続ける姿勢は注意すること、起床後は横にならないこと、夜は早く寝ること、登校は無理しないことなどをしっかり伝えます。

その後の経過は様々で、早く良くなる事もあれば、こじれて精神的にしんどくなる事もあり、場合に応じて対応します。内服薬や心理カウンセリングも行いますので、お気軽に御相談ください。

起立性調節障害についての概説は以上ですが、色々細かい話もありますので、また改めてお話する機会を持ちたいと思います。