$隠れた名曲☆スマッシュヒット-和田加奈子

爽やかな陽射しも眩しい日曜日。
夏へと向かう心地良さを感じる昼下がり。
そんな本日、115回目に綴る隠れた名曲は
和田加奈子の「夏のミラージュ」。

1987年5月に東芝EMIから発売された
シングル・ナンバーである。

まつもと泉、原作の人気漫画
「気まぐれオレンジ☆ロード」が
1987年から、アニメ化された際の
初代エンディング・テーマ曲である
(アニメ制作はスタジオぴえろ)。

「少年ジャンプ」に掲載された原作は、ラブコメ。
それまでのジャンプのイメージを変え
原作もアニメもブームを起こした。

和田加奈子は85年末にCMタイアップで
デビューしており49位にチャートインするも
その後、TOP100圏外に消え去ることに。
しかし、この「夏のミラージュ」でチャート復帰。
最高位71位にチャートインさせている。

作詞は湯川れい子、作曲はTSUKASA
アレンジは鷺巣詩郎の手による。

和田加奈子の個人的な記憶と言えば
難関の東京藝大の彫刻科卒という
珍しい経歴が印象に強かったのと、
深夜にシティ・ボーイズのバラエティ番組の
アシスタントをしていて、下ネタ含めて
暴走するシティボーイズに「和田っ!」と
呼び捨てにされながらも飄々と相手していたこと。

レコード会社主催のオーディションで
グランプリがデビューのきっかけだっただけに
その歌唱力は折り紙付きである。
音程が安定しているのは当たり前だが
ヴォーカルが非常に器用で
楽曲に寄って歌唱スタイルを変えて
アップナンバーからバラッドまで唄いこなし
カイリー・ミノーグの「Lucky Love」まで
カヴァーしてしまった程である(35位)。
ここでは中森明菜や今井美樹を彷彿とさせる
ふわっと抑えたヴォーカルを聴かせている。

また「夏のミラージュ」はアニメ制作会社も
かなり頑張って楽曲に合った作画を創り
見事に雰囲気がマッチし相乗効果となっている。

絶妙に英語のフレーズを入れる
湯川れい子の作詞も見事だが
洋楽からの影響が窺われるTSUKASAの
キャッチーでキラキラした
ミディアム調のメロディが素晴らしい!。
ちょうど5月頃から夏に向う爽やかさと
どこか幻想的な雰囲気に充ちている。
時にモノローグ調になったり
なかなか難しい楽曲であるが
和田加奈子が心地良さそうにサラリと
唄いこなしてしまっているのが凄い。

単に昔のアニメソングと葬ってはいけない
永遠の夏のJ-POPセレクションとして
是非に加えていただきたい名曲である。