手紙 | パリジェンヌに憧れてンヌ!

手紙

「漢字と言うものは偉大でして、
 中国に行っても意外と通じるものです。

 しかし中国に行って日本人が必ず通じないものがあるんですよ。
 それがトイレットペーパー。

 中国でトイレットペーパーの事を漢字で書くと,
 『手紙』と書くんですよ。
 じゃあ、中国で手紙の事を何て書くのかと言うと
 『信じる』の『信』って書くんです。

 つまり信用し合ってる、信頼し合ってる者同士が連絡する方法が
 手紙。

 メールもいいですけど、たまには手書きの手紙でも書いてみて、
 友達との信頼関係を確認し合う。

 それもいいんじゃないかなぁと思います。」


「メールが普及した現在、手紙を書く機会が減った気がします。

 あなたが最近手紙を出したのはいつですか?

 書きたい事を考え、
 紙に書き、
 封をし、
 誰かに託す。
 もしくは、自分自身で届ける。

 これだけの手間を掛けなくては、
 手紙を出せません。

 あなたが最近手紙を受け取ったのはいつですか?

 書きたい事を考え、
 紙に書き、
 封をし、
 誰かに託す。
 もしくは、自分自身で届ける。

 これだけの手間を掛けて、
 想いを届けようとしてくれている人がいます。」


これはダイノジのライブで大谷さんが言った事、そして
それを受けての感想を書いた作家さんの文章なのですが、
すごい好きなセリフです。

確かに手紙ってのは情緒溢れる素晴らしい文化だと思います。

高校のとき、僕の元に一通の手紙が届きました。

高校のときに凄く仲が良かった友達、
文化祭での出来事も彼とだったのですが、
その人から手紙が届いたのです。

彼とは毎日一緒に帰ってたので、何も手紙に認めず(したためず)、
学校の帰りにでも言ってくれれば良い。

でも敢えて手紙。
しかも手紙を出したことすら僕に伝えられてない。
いきなり内緒で届いたわけです。

そんなところに彼の意気込みを感じました。

なので、僕も彼に手紙で返信しました。
もちろん彼には手紙が届いた事すら伝えずに。

すると、また彼から手紙で返事が来ました。

もちろんこの間も僕と彼は毎日一緒に学校から帰ってました。
でも、毎日一緒にいるのに二人とも一言も手紙の事を触れない。

普通は、
「手紙届いた?」
って聞くか、
「手紙出したから楽しみに待ってて。」
とか言うでしょう。

あくまで、手紙の世界は手紙の世界でした。
何か不思議な感じ。

でも手紙を通じ、得るものもあったわけです

まさに、

書きたい事を考え、
紙に書き、
封をし、
誰かに託す。

そんな感じのものが。

後に、酒の席で、
「あん時お前、手紙届いたこと言えよ。」
とか、
「じゃあ、無言で返事返してくるなよ。」
とか、酒の肴にもなりました。


あなたが最近手紙を出したのはいつですか?

あなたが最近手紙を受け取ったのはいつですか?