いよいよ4週間お世話になったホストファミリーの家を出て
アパートへお引っ越し
シャミンはその前夜
“レストランでパティをしよう
”といってくれた
でも、私は少しでもこの家にいたかったので
「ごちそうなんてなくていいから家の夕食がいい」
とリクエストした
いつものように明るい食卓だった
私が4週間契約だと分かったときに大泣きした
ナイアもその日は笑顔だった(Eps010参照)
食事を終えて部屋に戻ると荷物をスーツケースに詰め込んだ
できるだけこの4週間は買い物をいないようにしていたので
来た時と同じ状態に戻すだけ、あっという間に終わった
するとナイアが部屋に来た、いつもはおしゃべりな彼女が
その日はあまり口を開かずベッドに座っていた
やがて1歳のポールがきた
彼もその日は遊ぼうとは言わず
私の足にしがみついているだけだった
翌朝、シャミンはタクシーを使うのはもったいないからと
クイーンズ(Queens)のアパートまで送ってくれた
車に乗る時、ナイアは目に涙をいっぱいためて
「次はいつ来るの？」
その一言を必死に様子で口にした
「来週かその次には遊びに来るわ、メールするからね」
そう答えると、彼女は笑顔になって手を振った
アパートの前に着くとシャミンは私より先に
「ありがとう」といってプレゼントをくれた
感謝するのは私のほうなのに・・・
また会えると分かっていても悲しくなった｡ﾟ(T^T)ﾟ｡
シャミンと私は抱き合って泣いた・・・
ルームメイトはRYOさん
彼女は２つ年下だったがニューヨーカーとしては大先輩
時に彼女がお姉さん、時には妹のようだった
到着早々、私は５つの鍵を受け取った
玄関から自分の部屋までに５つの鍵が必要になるのだ
それに慣れるまでしばらくかかった時々どれがどの鍵か混乱するのだ
アパート暮らしでいいのは自炊ができること
(^O^)/
インスタントや冷凍食品、出来合いのおかずが苦手
な私にとっては
好きな時に好きなものが自分で作れるのは最大のメリット
ここでチョッピリお役立ち情報・・・・・・
これから海外生活というみなさんにとって
食生活が変わるというのは不安要素の一つだ
どうしてもアメリカの食文化は味が濃くて高カロリー
健康面はもちろん体重維持も課題だ
＊韓国人の友達は3ヶ月で15kgも太ってしまいノイローゼになっていた
それをクリアするのは自炊しかない
マンハッタン内にはお値段は少々高めだが日本食専門のスーパーが
あるし韓国食材専門もある
また各地にあるチャイニーズスーパーにも
日本食材や調味料も揃っていて
日本でおなじみの魚や野菜もある
新鮮？安全？は時々怪しいのでよく見極めてください
私はオーガニック食材にこだわっていた
基準はよく知らなけどアメリカの食材に比べれば
日本のものはほぼ全部オーガニックだ
あちらのものは遺伝子組換だったり
保存料たっぷりだったり・・・
食パンや豆腐の消費期限が３週間くらいあるのだ(((゜д゜;)))
あまり神経質になる必要はないけれど
オーガニックでも普通のものより２～３割高いくらいなので
長期滞在の方は全てではなくとも牛乳と卵くらいは
オーガニックにしてみてはいかがでしょうか
そんな方には・・・
ホールフーズマーケット(WholeFfoodsMmarket)と
トレーダージョーズ(Trader Joe's)がお勧めです
オーガニック専門店ではないのでバランスよく組み合わせられるし
自社ブランド品が多いのでお値打ちだ
２店ともアメリカ主要都市には必ずあって外国人御用達
ホールフーズ(WFM)はマンハッタン内に３店舗ほどあり
トレーダージョーズ（ＴＪ）もマンハッタンとクィーンズ、
ブルックリン(Brooklyn)にある
ユニオンスクエア(Union Sq.)*23rdSt&4thAve-Broadway周辺には
WFMとTJが揃っているし駅からもそれほど歩かないので便利
＊ガイドブックには必ず掲載しているのでチェックしてみて
またこの２つの店のエコバックは帰国時の
ちょっとだけ差し上げたい人へのお土産にいい
デザインも季節毎に変わっておしゃれ
１枚$1.3くらいでたっぷり入ってとっても丈夫
私は一年以上使っているけどまだまだ破れない
それにヤ●オクで１枚\９８０の値が付いてるのを見たことがある
余談ですが私はTJの“ピタチップスシナモンシュガー味”に
ははまって一日２袋食べたことがある、これは絶品！
ぜひお試しあれ 健康志向なのかそうでないのか・・・
・・・・・・・・ご参考まで
有難いことにRYOさんも料理好きだったので
あらゆる調理器具が揃っていてそれをお借りし
時々他国の友人を招いて日本食パティもしていた
ちなみに写真はThanks Giving Dayに焼いた
“ターキー(七面鳥)の丸焼き”
生の状態で6kg以上
あってそこにスタッフィングを詰めるので
重くて重くて調理は大変でしたが、とっても美味しく焼けました
―
日本では毎年クリスマスに丸鶏を焼いていますが
七面鳥に比べれば楽なもんです―
引越しの荷物を片づけ終えて翌日
私は初めてフレッドの家を訪れた
遠いとは聞いていたが本当に遠い
あえて場所はいわないがJFK空港よりもっと先なのだ（ｉДｉ）
その地名を聞くとNYの人々は‘あそこはNYじゃないわよ
”と言う
じつはフレッドはその３日前の深夜
息絶え絶えに電話をしてきた
「何事？」
「君のためにベッドもソファーもオーディオも全部変えた
いまそれを中国人と運んでいる、待ってるからね
」
「・・・・・・・・」
彼の家へ遊びに行くことに乗り気じゃなかった私を
なんとかその気にさせようと
中国人から中古家具を譲り受けて
朝方までかけて部屋の家具を一新
模様替えをしていたのだ
―どうにも断り辛くなり重い足取りで向かった―
彼のアパートは３つのベッドルームと２つのバスルーム
一人で住むには広すぎるが家賃は安い
―なにせＮＹじゃないようなＮＹだ―
ルームメイトや旅行者の短期ステイを常に募集していたが
あの場所からマンハッタンへ通うのは難しいし駅も近くない
内覧に来た人は必ず断ってくるし、旅行者もやっぱり他を探すと断られる
海は近いが海水場はそこからは１０数kmも離れていた┐(￣ヘ￣）┌
おまけにキッチンに調理器具類がない・・・
いまどき電子レンジもないのだ
包丁はフルーツナイフのみ、まな板もＢ５サイズで曲がっている
鍋と、小さなフライパンが一つずつ・・・その程度だった
どんな生活をしていたのだ
食生活には全く無頓着で、近所に唯一ある
チャイニーズレストランのデリバリーが主だったようだ
私はたとえ週末だけでもチャイニーズデリなんてご免だ
郊外に住んでいるくせに車も売ってしまったらしく
スーパーや外食もタクシーか電車Σ(ﾟдﾟ;)
せっかく調理器具が揃っている有難いアパートに引っ越したのにぃ・・・
結局は私は毎週末、様々な調理器具を購入しては
フレッドの家へ通う週末同棲生活が始まったのだ(x_x；)
ちなみに私が帰国後にフレッドは
ＮＹから娘たちが住むボルチモア(Baltimore)に引っ越した
しかし、今でも彼はそれらの家具や器具を大切に使っていて
“きみの匂いがするベッド・・・ソファ・・・シーツ・・
全部きみのものだ
覚えているかい
”
と写真付き鳥肌メール
がつい２日前も来た・・・
そして食材はＴＪで購入、オーガニックにこだわっているらしい
フレッドの食生活は３７歳にしてガラリと変化した＊単細胞変態野郎
健康にとって食生活がいかに重要なのか
それを実感するのは３０歳を超えてからかもしれない
しかし、現在の生活の乱れが１０年後に影響するという
これから海外生活をという皆さんは
“食生活を見直すよい機会”
になるかもしれませんね