母が働き出し、最初は仕事をセーブしていた。
というか、家庭を優先に、自分や兄弟を優先にしてくれていた。
なので自分は父の仕事がヤバい状況とは思わなかった。
母が働きだすと、逆にお金回りは良くなり、アイスを買ってもらったり、ぬいぐるみを買ってもらえたりした。
子供だから物をくれれば、母がキレる事も我慢できた。
そのうち学年が上がるにつれ、母は子育てより家庭より仕事にのめり込んだ。
自分と兄弟には仕事が与えられた。
主に夕方。
洗濯を取り込む、雨戸を閉める。
はじめはそんな程度だった。
小1から鍵っ子だった自分。
兄弟がいたので学校の後、親が帰ってくるまで預かってもらう施設には行かなかった。
というか、その存在を知らなかった。
鍵を失くしたことはなかったが、兄弟の友達がふざけて鍵とチェーンをかけて、二階で兄弟と遊んでいて。
トイレが間に合わず漏らしたことはある。
兄弟とその友達が笑いながら水道で洗って流してくれたが、自分には屈辱だった。