スポーツ奨学金を得てアメリカの大学でサッカーをするという目標を持って渡米した日本人の男子サッカー選手をサポートしております。アメリカでは実力主義社会で、これは大学スポーツで奨学金を獲得する際にもあてはまることです。
そんなシビアなアメリカでは、過去にどんな実績があっても、その場でコーチにアピールして声をかけてもらうのがベストです。ということで、この選手とアメリカ東部を中心に色々な大学で開催されているサッカーキャンプに参加しています。
この選手は理想的にはディビジョン1に所属する全米トップレベルでしかもポゼッション重視の魅力的なサッカーを展開している某大学で、スポーツ奨学金をもらってサッカーを続けたいとのこと。私も直接いろいろとお話しして、過去の映像なども見て実績・技術もおそらく高いレベルで通用するという判断でした。といってもディビジョン1と2で各200以上、合計400以上の大学がサッカーチームを持ちスポーツ奨学金をオファーしているので、環境・立地・大学の規模や雰囲気・コーチのタイプなど、様々な面から判断してこの選手の理想に限りなく近づける学校を選ぶ必要があります。そこは私の経験・知識・人脈をフル活用して、いくつかの大学に絞りキャンプに参加することにしました。
まずはタンパのUniversity of South Florida。毎年のように全国大会に出場し、MLSにもドラフトされる選手が出るほどなかなか良いレベル。サッカーチームの施設や大学の環境も良いので、2012年12月のある週末にキャンプに参加しました。
次に2013年2月には、2011年に全国大会決勝まで進出したUniversity of North Carolina in Charlotteのサッカーキャンプに参加しました。このノースカロライナにはDukeやUNCといった強豪がひしめく中、最近どんどん頭角を現しているこの大学。ここもイギリス人の若い監督が昨シーズンから就任して、さらに面白いチームになりそうです。
100人以上の高校生が参加していて、とても大きなキャンプでした。
さらに2月にもうひとつ、オハイオ州のAkronという大学のサッカーキャンプにも参加しました。フロリダからきてまず驚かされたのが、大雪。私はアメリカに来てから初めて雪を見ました。。。さらにその中をSUVで移動するという、ちょっと緊張せざるをえない状態。。。もちろんキャンプは室内競技場で実施されましたが。
このAkronは2010年に全国大会で優勝したチームで、ヘッドコーチは2012年のU-23オリンピック代表監督も務めていました。30代中頃にして、大学サッカー界では相当有名なコーチです。その後、MLSのプロチームに移籍してしまい、今年から新たなヘッドコーチのもとで新体制になったようです。ここも100人以上の選手が参加していました。私のサポートしている選手は最後のオールスターメンバーにも選ばれ、Akronの大学選手たちとの紅白戦でもなかなかの活躍をしておりました。
それ以外には、過去の高校時代の試合を編集してハイライト映像を作ってYoutubeにもポストしたり、大学コーチたちに自己紹介メールを履歴書とともに送ったりして、現時点で20以上の大学から声がかかっています。奨学金付きのオファーのお話をしてくれている大学も非常に多く、嬉しい状況です。
が、しかし!アメリカの大学スポーツ界では、学業面もスポーツと同じくらい重視されます。高校時代の評定平均やSAT・TOEFLのスコアによって奨学金が出るかどうか、さらには大学に入れるかどうかということも左右されます。ということで、現在この選手は英語と格闘しながら毎日勉強をがんばっています。
アメリカでスポーツ奨学金をもらいながら大学に通いたいという高校生アスリートのみなさんは、ぜひこの点も考慮して準備しましょう。
それでは!
壮