沢庵の歴史ってあんがい新しいものなんですね。
江戸時代に臨済宗の僧・沢庵宗彭が考案したという言い伝えがありますが、
定かではありません。
沢庵宗彭が創建した東海寺では、
「初めは名も無い漬物だったが、
ある時徳川家光がここを訪れた際に供したところ、
たいそう気に入り、
『名前がないのであれば、沢庵漬けと呼ぶべし』と言った」
と伝えられています。
東海寺では禅師の名を呼び捨てにするのは非礼であるとして、
沢庵ではなく「百本」と呼ぶそうです。

また、沢庵和尚の墓石の形が
漬物石に似ていたことに由来するという説もあります。

また別説では、元々は「じゃくあん漬け」と呼ばれており
「混じり気のないもの」あるいは、
「貯え漬け(たくわえづけ)」が転じたものとか。
後に沢庵宗彭の存在が出てきたことにより、
「じゃくあん」「たくわえ」が「たくわん」になり、
「沢庵和尚の考案したもの」
という語源俗解が生まれたともいわれます。

諸説あり、事実は不明のままですが、
この大根漬は、18世紀に江戸だけではなく
京都や九州にも広がり食べられていました。

さて、わが家の沢庵、こんなにたくさんの重石をのせていますが、
どうなっているのでしょう?
中を覗いてみたい気が致します・・・。