「エコリーフ環境ラベル」というものがあります。経済産業省所管の社団法人産業環境管理協会が推進するものです。モスフードはこの認証を昨年(2007年)2月に取得しています。
この「エコリーフ環境ラベル」とはどういうものなのでしょう。同協会の資料です。http://jemai-live.ashleyassociates.co.jp/JEMAI_DYNAMIC/data/current/dataobj-169-datafile.pdf
以下同協会資料内容
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■エコリーフ環境ラベルは資源採取から製造、物流、使用、廃棄・リサイクルまでの製品の全ライフサイクルにわたるLCAによる定量的な環境情報を開示する環境ラベルです。
■製品ごとに定めるプログラムルールに従って作成されます。
(製品分類別基準 PCR)
■エコリーフ環境ラベルは客観的なデータ開示にとどめその評価は読み手/購買者に委ねられています。
■2002年に運用開始した環境ラベルで、ISOが定めるタイプIII環境ラベルの枠組みに従っています。
■エコリーフ環境ラベルは
1.製品環境情報シート(PEAD)
2.製品環境情報開示シート(PEIDS)
3.製品データシート(PDS)の
3様式で構成されています。
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以上、同協会資料引用
従って、このラベルは客観的なデータ開示にとどめており、評価は読み手/購買者にゆだねられているということがポイントです。
今回のモスフードの公表データについても読み手はあくまでも自分で評価することになります。
モスフードでは自社で使用する食材の内、生鮮野菜で使用量の多いトマト、レタス、タマネギの配送を対象とした低減活動に取り組んでいます。
同社のリリースでも「「物流における環境負荷(エネルギー使用量、温暖化負荷、酸性化負荷)」を数値化し、第三者の検証を受けて公開することで、更なる環境負荷の低減につなげ、おいしい野菜を提供できる環境を維持できるものと考えています。」とし姿勢を示しています。
今回の公表データでは「2007 年度の削減実績は、初めて測定した2005 年度(測定期間:2005 年4 月1 日~2006 年3 月31 日)に比べ、食材配送量1t あたりのエネルギー使用量が1,101.3MJ(*注1)で23.1%、温暖化負荷が81.1kg-換算CO2 で23.5%となりました。*注1:MJ=メガジュール。エネルギーの単位」ですから少なくない削減量です。十分評価できるのでないでしょうか。
環境負荷低減の要因としては、「レタスの配送用容器に関して、繰り返し使用可能な「リユースコンテナ」を全店で導入したことが挙げられます。」としており、使い切りのダンボールケースのムダを排除することが中心になっているようです。
物流部門の環境への取り組みでよく行われる方法です。多くの企業がこのやり方で成功しているようです。
いずれにしてもモスフードのようなデータをしっかり取り公表し評価を受ける、こんな企業活動も多くなるでしょう。
モスフードのニュースリリースはhttp://www.mos.co.jp/company/pr_pdf/pr_081202_2.pdf です。
今日のキーワード
”公表することが自社の活力を生む”