日経ビジネス2008.9.1の特集記事、「トヨタの執念 原材料高と戦う新発想」には原材料高を安易な値上げに頼るだけでは会社が強くならないことを詳しく書いています。
いろいろな原材料が連鎖的に値上がりする中、全社挙げての「バリューイノベーション(VI)」の一環の中での発想についての記事です。
人間の脳が様々な身体の機能をどう制御しているか、ヒマラヤ山脈を越える渡り鳥アネハヅルにはどんな特徴があるのか、一見、ものづくりとは別の世界と考えられるジャンルから学ぶべきものがある、そんな新発想について記述されています。
記事の見出しだけではわかりにくいかもしれませんが興味がおありでしたら一読をお勧めします。
○記事内見出し列挙
「解は自然界にあり ダーウィンから始まったクルマの作り直し」
「調達依存からの脱却が課題」
「人間を真似た『クラウン』の脳」
「システム単位でコストを下げる」
「湿った雑巾を『見える化』 あのトヨタでも気がつけばメタボに」
「業務量増加でチェック甘く」
「有言実行のイベント開始」
「グループ会社もVI挑戦」
「部品選定に聖域なし 求むシンデレラカンパニー」
「町工場を100人以上が視察」
「1次、2次メーカーの序列崩す」
「会社の作り直しへ 組織強化、人材育成にもつなげる」
「経営陣の強力な関与がカギ」
「危機の時こそ若手にやらせる」
「値上げで強くなれますか」
「雑巾の絞り方を変える」
「競争力を磨く好機」
これだけでは今ひとつわかりにくいかもしれません。記事をご覧下さい。
トヨタの原価低減、現場での取り組みがベースとなっているのは言うまでもありません。ただ、それだけでとどまらないのがトヨタなのでしょう。調達で取り組むもの、そして今回の記事では開発も含めた発想法です。今後は企画段階からの発想もきっと出てくるでしょう。
いろいろな角度で発想する、それが組織力を鍛え続ける原動力なのでしょう。
今日のキーワード
”発想は複眼、多元的に”