映像や音での情報と文字で伝える情報の役割は異なると言われます。端的に言えば映像や音は瞬時に感覚に訴え伝わるものです。片や文字は一字一句の語意や文章の流れでの意味を吟味して租借、読み取っていきます。
この春から朝日新聞が「文字を大きく情報たっぷり」という紙面の改革を行うというお知らせ記事がありました。
現状、1ページ15段を12段、1段11文字を13文字に。目にやさしく、すっきりと、より読みやすい新聞に生まれ変わると書かれています。
文字幅はそのまま、縦7%以上大きくした正方形に近い文字になるようです。段数も偶数の12段ですから真ん中にあたる段で(現在は8段目)折れてしまうこともなくなります。
さて、この記事で触れられてないのですが、文字数は何字から何字になるのでしょうか?段数が減れば当然、字数は大きく減少するのでないでしょうか?
もしそうであれば書き手、デスクの簡潔にしかも内容を濃く表現する力量が問われるのでないでしょう。今まで通りの1記事あたりの文字数であれば記事数を減らす必要があるからです。
原稿作りで文字を減らし多くのことを伝えようとする技術は大変な作業です。しかし、これができればよりシャープに伝えることができるのでしょう。
私たちも、簡潔な表現で頼多くの情報を伝える、そんな情報交換に挑戦するのも試す価値があるのでないでしょうか。
今日のキーワード
“字数でない情報の伝え方を”