老後の生活 | 向井幸一のブログ

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老後2,000万円問題が話題になりました。老後の生活には年金のみでは不足するので2,000万円の貯蓄が必要という意味ですね。物価上昇に伴い最近では3,000万円の貯蓄が必要ともいわれています。将来に老後を迎える若い方々が不安に感じることも仕方ないと思います。老後真っ最中の私が感じることは「そんなに不安になる必要はない」という気持ちです。

 

老後2,000万円問題の前提では「65歳で定年退職して以降は平均寿命まで年金収入のみで生活する」ということとなっています。毎月の生活費は夫婦二人で28万円、年金収入は23万円(手取21万円くらい)で20数年過ごすことが前提条件になっています。経験してみて毎月の生活費28万円くらいというのは現実的な数字だと思います。若いころの主な家計経常経費は住宅費(ローン返済)、養育費(教育費等)が重くなっていますが高齢期にはこれらの支出が大幅に減ります。

 

老夫婦二人では若いころのようにたくさん食べることができなくなり食費も下がります。毎晩飲み歩く体力がなくなります。旅行も3泊くらいで出かけると1週間くらい休まないと体力が回復しなくなります。普通に生活していると支出は若いころとは比較にならないほど下がるというのが実感です。

 

65歳で退職して以降20数年を年金収入のみで生活するというのも現実的ではないといえます。70歳まで働いて収入を得ることができれば年金は貯蓄することも可能です。残された期間も5年は減ることになるので悲観することはないと感じています。

さらに75歳まで働けば65歳時点で貯蓄はなくても老後はそれほど心配しなくてもいいということになります。

 

何となく不安を抱えるよりは若いころから老後生活の目標を立てて生活することがいいのではないかと思います。そのために最も大切なことは健康であると感じています。健康であれば医療・介護費用も低額で済み何よりも日々の生活が充実するのではないかと思います。目標は立てた人しか達成できないと言いますね。

できるだけ早めに目標設定して日々の生活を過ごすことが重要だと感じています。

 

生涯現役生活を目標に立てて生活してきましたが達成できるかどうか分かりませんが目標に近づくことはできると信じています。

老後2,000万円問題等で不安を煽るよりも安心できる目標設定のほうが大切だと思います。

生涯現役を目指して社会参加しながら頑張っていきたいですね。